

倒壊した住宅群(2011年3月13日撮影)

長野県北部地震による土砂崩れ(2011年6月8日撮影)

村道に倒壊した住宅(2011年3月13日撮影)

線路下が崩落したJR飯山線(2011年3月13日撮影)
気象庁は名付けず
気象庁ホームページによると、命名の考え方として「顕著な災害を起こした自然現象」について、情報共有の円滑化や後世に教訓を引き継ぐことを目的としています。長野県北部地震は、陸域でのマグニチュードの値といった目安となる基準に達しないとして正式には命名しませんでした。なお、同庁の推定震度分布図によると、県境付近の広い範囲で震度7相当の揺れがあったと推測しています。
出典元:気象庁ホームページ
東北地方太平洋沖地震が誘発した可能性も
長野県北部地震については、前日の東北地方太平洋沖地震による誘発の可能性が指摘されています。同村発行の震災記録集「絆」に掲載された学説よると、太平洋沖の巨大地震により、東日本の大部分が震源地のある東の方角に引っ張られるように移動。移動した地域の周りで、土地が動いた部分と動かなかった部分に差が生じ、長野県北部地震や3月15日の静岡県東部地震を引き起こしたとみられています。記録集では詳しくメカニズムを解説しています。あれからの5年、2016年の栄村
2016年現在、村役場によると、村内は公共施設の再建や道路整備、農地回復などの工事が進み、一部を除きインフラ面での復旧はほぼ完了。住民たちは震災前と変わらない生活水準を取り戻しています。12年7月には長年の姉妹都市である東京都武蔵村山市にアンテナショップを設置。14年12月には栄村に隣接し、同じく被災した新潟県津南町とともに、美しい自然が広がる苗場山麓地域について日本ジオパークの認定を受けました。このほか、新たな産直施設がオープンしたり、震災後に唯一残った畜産農家が規模の拡大に取り組んだりするなど、村内は活気づいています。
栄村農産物販売所かたくり
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう