
Jenna Carlson/Facebook
ドッチボールの最中だった
男の子は同級生とドッチボールに興じていたため、歯が抜けたことにしばらく気付かず、我に返ったときには抜けた歯はどこかにいってしまったという。夢中で遊んでいる間に思わず飲み込んでしまったか、もしくは校庭のどこかに落としたのか、教師や保護者も巻き込んで皆で探し回ったが、歯の行方は杳(よう)として知れなかった。話は変わるが、欧米では子供の乳歯が抜けたとき枕の下などに置いて眠ると、「歯の妖精」がコインやプレゼントにかえてくれるという言い伝えがある。であるから、男の子の落胆ぶりは容易に想像できる。校長先生が妖精に手紙
そんな彼に救いの手を差し伸べたのは、同校のカート・アンジェリ校長である。児童から話を聞いた校長先生は自ら「歯の妖精」に宛て手紙を書き、抜けた乳歯を失くしたいきさつを説明。その手紙がこちら。同校の教師の1人がFacebookで公開した。校長先生が書いた手紙の内容はおよそ以下のとおり。歯が抜けたのは確かです!
歯の妖精さま今日、生徒の1人が休み時間に校庭で遊んでいる間に抜けた歯を失くしてしまいました。ドッチボールの最中のことです。必死の捜索にもかかわらず、結局抜けた歯は行方知れずのまま。歯医者が趣味の同校の校長としてこれだけは断言できます。該当する児童の口の中には、今朝登校の際には見られなかった歯の抜けたあとが確認できます。どうかこの訴えを認めていただき、通常の抜けた歯と同様コインと交換していただけるようお願いします。ちなみに1987年に抜けた私の親知らずですが、こちらもまだ現金にかえていただいておりませんので、迅速に対応いただければ幸いです。児童を思う優しさとユーモアあふれる文面に、同投稿は一部の海外メディアでも取り上げられ、「素晴らしい対応」「これなら妖精の目にもとまるはず」といった称賛のコメントが寄せられている。
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