HOMEライフスタイル とにかく本を読んでもらうため、ある書店がとった苦肉の策が秀逸

とにかく本を読んでもらうため、ある書店がとった苦肉の策が秀逸

さえきそうすけ

2017/03/22(最終更新日:2017/03/22)


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人々の本離れが進み、どこの書店でも厳しい経営が続いている。米テキサス州オーククリフにある個人経営の書店「The Wild Detectives」では、打開策の1つとして、ある手段を講じ注目されている。

クリックベイトで本離れを食い止めろ!

その方法がクリックベイトである。クリックベイトとは、広告やソーシャルメディアにおいて、人々の興味を引き、クリックしてもらうために、わざと内容とはあまり関係のない、もしくは無関係のタイトルを付けること。昨年秋、同書店では、著作権使用料無料の古典小説をクリックして読んでもらおうと、クリックベイトならぬ「Litbaits」と銘打ったキャンペーンを実施した。

ジュリエットは彼氏をだました少女

例えば、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』。伊ヴェローナの敵対する2つの旧家に生まれた、1人娘と1人息子の悲恋を描いたあまりにも有名な作品である。しかし、「とにかくクリックして読んでもらいたい」との書店側の意図を盛り込むと、この本のタイトルはこうなる。「10代の少女が彼氏をだまして自殺させる話」と…。「んっ?面白そう!」と思った誰かが「続きを読む」をクリックし、本文を読んでくれたらめっけものというわけである。

自撮りが気に食わない男

他にもご紹介しよう。■オスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』英ロンドンのサロンと阿片窟が舞台。美しい青年であるドリアンは、ヘンリー卿に感化され背徳の道へ。自らが重ねた罪悪は全て自身の肖像画に現われた。その醜い姿に耐えかねた彼は、自らの肖像にナイフを突き刺す。というあらすじが…「自撮りに満足できず死んじゃう英国人男性」となる。■『オズの魔法使い』「竜巻で自宅が全壊したカンザス在住の少女に、その後何が起きたのか…きっと想像もつきますまい」■『フランケンシュタイン』「世界で初めて全身移植に臨んだドイツ人医師」■『吸血鬼ドラキュラ』「ニンニクは百害あって一利なしと悟ったルーマニア人男性」いかがだろう?これなら思わずクリックして続きを読みたくなってしまうのでは?昨年秋に実施されたキャンペーンだが、最近改めて複数の海外メディアで報じられ、人々の関心を集めている。これを機に本に手を伸ばす人が増えることを期待したい。

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