
flickr_gareth1953 Cataract Creating Chaos
足の形が細くきれいに見えるとして、女性だけでなく最近では男性にも人気のスキニージーンズ。
しかし気を付けないと健康を害するとして、オーストラリアの医師が警鐘を鳴らしている。
しゃがんだまま立ち上がれなくなった女性
豪ロイヤル・アデレード病院のKarmen Wai医学博士らの報告によると、しゃがんだまま引っ越し用の段ボールで作業していたところ、立ち上がれなくなった女性(匿名・35歳)が搬送されてきたという。
救急搬送されたとき、彼女の足は麻痺しふくらはぎが腫れており、ジーンズを切らないと足を診察することができない状態だったそう。
彼女は長時間しゃがんだままでいたため、ジーンズが下腿部の筋肉と神経線維を圧迫。特に締め付けのきついスキニージーンズだったことが事態を悪化させたとみられる。
神経切れ、足への血液が極度に不足
「筋区画(コンパートメント)症候群」と診断された彼女。神経が切れ、筋肉が腫れ上がり足への血液供給量が減るというもので、再び彼女が介助なしで歩けるようになるまでに4日を要したという。
きついジーンズなどで体を締め付けることにより、内臓や神経に悪影響を及ぼす「タイトパンツ症候群」については予てより指摘されてきたが、2000年代中頃のスキニージーンズの台頭により、様々な症状を訴える患者が増えたそうだ。
今回の彼女の症例の他にも腹部不快感や胸痛、胸やけなどに加え、知覚異常性大腿神経痛(太もものヒリヒリ感、麻痺、焼けるような痛み)のリスクも高まり、同医師らはスキニージーンズの着用には注意するよう警告している。
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