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大学生がネット詐欺師を逆に騙してお金をゲットする

Sophokles

2019/10/10(最終更新日:2019/10/10)


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Welshy/Facebook

DJとしても活躍しているアイルランドの大学生が「投資家」を名乗るネット詐欺師を逆にだまし、その詐欺師から逆に25ポンド(約3,300円)を送金させた。2人のメールのやり取りがFacebookで公開されている。

投資を誘うメール

アイルランド・リムリック大学に通うRoss Walshさん(22歳)は9月下旬、Solomon Gundiという人物から投資を誘うメールを受け取った。1,000ポンド(約13万円)出資してビジネスパートナーにならないかという内容。そのメールを訳すとこんなふうになる。
Hello Friend,これを読んでいただけて幸せです。このメールには驚かれたことと思いますがお許しください。私はあなたとビジネスの話をしたいと思っています。私はSolomonと申します。大規模な事業への投資家であり、私と同じような情熱を持った実業家を探しています。私の会社に1,000ポンドを投資していただきたいのです。見返りとして利益の半分を提供いたします。私の会社は株のトレーディングに関する事業を行なっております。先週、私は35,000ポンドの利益をあげました。それだけの利益がありながら、さらに1,000ポンド必要だということに不審を抱かれるかもしれません。私は自分が持っている知識を、適正な値段で、若いビジネスマンたちに教える事業を始めたいのです。あなたが1,000ポンドをPayPalでお送りくだされば、私たちはすぐにこの事業を開始できます。そしてリッチになれます。敬意を込めてSolomon

送金したと見せかけて

これに対してRossさんは、1,000ポンドを遥かに超える50,000ポンド(約660万円)を送金した……と見せかけた。Solomonへこんな返信メールを送った。
親愛なるSolomon様興味深いビジネスの提案に喜んでいます。あなたもご存知の通り、私はビジネスへの情熱があります。そして、1,000ポンドという金額を侮辱的であると感じています。事業の頭金として50,000ポンド送金した証明書を添付します。我々ヨーロッパの実業家は、何かやる時は大規模にやる、ということをどうかご理解ください。この事業の今後の展開について相談したいので、できるだけ早くご連絡ください。幸運をお祈りしますRoss
この時に添付したPayPalのレシート画像(編集加工した偽物)も、彼のFacebookに公開されている。Solomonが指定した口座に50,000ポンド(GBP)送金されたことになっている。もちろん実際には送金されていないので、Solomonは焦れてこんなメールをRossさんに送って来た。
Hello Ross,素晴らしい、あなたは真の実業家です。我々2人の事業をすぐに始めましょう。あなたをリッチにすると約束しましょう。本日チェックしたところ、我が社のPayPalアカウントにまだ送金が反映されていないようでした。何か問題があったのかもしれません。敬意を込めてSolomon
Rossさんは、送金を待ち望む詐欺師の欲を逆手に取った。決済サービス(PayPal)側がこの送金を詐欺かもしれないと疑っているから、そうでないことを証明するために、自分宛てに少額の金を送れと伝えたのだ。
Hey Solomon,安心してください。これまでにも同様のことがありました。解決するのは簡単です。送金がそちらに届かないのは、銀行がこの送金を詐欺によるものではないかと疑い、手続きを止めているからです。もちろん詐欺などでなく、あなたが事業のパートナーであることは私にはよく分かっています。同じことがこれまでも2回ありましたが、銀行はすぐに善処してくれました。凍結を解除するには、送金が詐欺でないことを証明するために、少額のお金をあなたの口座から私の口座へ送って見せればいいのです。そうすれば銀行は分かってくれます。前回は25ポンドの送金で大丈夫でした。
この手に引っかかった詐欺師Solomonは、結局、Rossさんに25ポンド(約3,300円)を送った。Rossさんが詐欺師をだましたのは、これが3度目だそう。「彼ら(詐欺師)が人に時間を潰させたり、弱い人間を食い物にしたりする前に、彼らを時間的に消耗させてやりたい」と言う。なお、Rossさんは手に入れた25ポンドをアイルランドがん協会に寄付している。
※日本ではだまし返さずに、しかるべき機関に相談や通報をしましょう。

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