
GJ Mahon/Facebook
- 目次
- +棄権を考えていた2人
- +完走の誓い
棄権を考えていた2人
ピッツバーグ・マラソンが開催されたペンシルベニア州に住むRobertsonさんは、今回がマラソン大会初出場。だが、コース中盤にさしかかった頃、完走できるかどうかが疑わしくなった。海外メディアの取材を受けた彼女はこう話している。最後まで走れそうにない、と思いながら私は走っていました。その時、私は文字通り一人ぼっちで、周囲には誰も走っていません。たった一人で走り切るなんて無理だ、と思っていたんです。こんな彼女は、14マイル(約22.5キロ)の地点で、Mazurさんに会う。ピッツバーグ・マラソンのためにオハイオ州からやって来たMazurさんは、過去に12回もマラソン大会に出場しているが、今回はいつもの調子が出なかったという。メディアの取材に対し、こんなふうに話している。
頭の中に2人の自分が居て、その1人は「何てことかしら、これはもう棄権するしかない」と言うんです。けれどもう一人は「つべこべ言うな、前に進め、棄権はない、やり抜くんだ、ひたすら走れ」と言う。こんな励ましの声が、近くにいる誰かの口から実際に聞こえればどんなにいいだろうと思いました。人の支えを必要とする時は誰にもあるものです。
完走の誓い
棄権という誘惑と戦っていた2人は、走りながら、ゴールまで支え合うことを誓った。MazureさんはRobertsonさんにこう言ったそうだ。あなたにこう約束するわ。あなたが私と一緒に走り続ける限り、私もあなたと一緒に走り続ける。そして、何があっても2人で一緒にゴールする。最後の1マイル(1.6キロ)を、手を取り合って走った2人は、すでに走り終えた選手と観客から声援を受けながらゴールした。タイムは7時間50分だった。Robertsonさんはゴール後にこんなコメントをしている。
私と彼女は、人種も宗教も関係なく、ただ2人の人間として同じゴールを目指し、互いに支え合っただけです。
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