
FINN Films/YouTube
ドキュメンタリーの制作中に
仏像の発見したのは、映像制作会社「Finn Film」を運営しているLeon DeschampsさんとShayne Thomsonさんの2人。彼らは、ナポレオン時代のフランスがオーストラリアに派遣した探検隊についての再現ドラマを制作していた。ドラマの中に、オーストラリア西岸のガスコイン地域で当時使われた調査器具を探すという場面があり、2人が金属探知機を持ってリハーサルを行なっていたところ、それが鳴り出した。Deschampsさんはこう言う。それまで掘り出したのはビール缶ばかりでした。もうやめようと思っていた頃、Shayneの探知機がけたたましく鳴り出しました。浅い所に何か大きなものが埋まっているということです。それでGPS装置を作動させ、カメラを回しました。
リンツ ゴールドバニーチョコかと思った
仏像の一部が見えた時、Deschampsさんはリンツ ゴールドバニーチョコ(金紙に包まれたウサギ型のチョコ)かと思ったそうだ。まず美しいお尻が見えました。さらに砂を取り除きながら、1950年代アール・デコの燭台か何かかもしれないと思いました。掘り出した仏像は青銅製で、見た目は小さいが重さは1キロ以上あった。

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中国明時代のものと見る専門家
2人はこの発見を中国大使館に報告し、メルボルンの中国歴史博物館(Museum of Chinese Australian History)に鑑定を依頼している。すでに複数の古美術品ディーラーの鑑定は受けており、彼らは1350〜1637年の明王朝時代初期のものと言っているそうだ。Deschampsさんは今回のことについてこのような感想を漏らす。我々は、ただのインディアナ・ジョーンズになりたがっている白人というだけなんです。それが今回、仏教に遭遇してしまった。現地メディアの報道によると、発見された仏像が明王朝時代のものと確定すれば、オランダの探検家ダーク・ハートッグがオーストラリア西岸に上陸した1616年より200年前に、中国人がこの地を訪れていたという可能性が出てくるという。
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