
South Breazle Holidays/Facebook
ガレージの奥にあった自転車が契機に
Peter Williamsさんの娘Ellieちゃんは、7歳の時にがんと診断された。小児脳幹グリオーマと呼ばれる脳腫瘍の一種で、治療が最も難しいがんのひとつとされている。Ellieちゃんは診断を受けてから6カ月後に亡くなった。娘を失った悲しみを引きずり続けていたWilliamsさんが、物置兼用のガレージの奥に、娘の自転車を見つけたのは最近のこと。娘のEllieちゃんは、その自転車に数回乗っただけで死んでしまった。自転車を見た時に、Williamsさんの頭の中にある考えが浮かんだ。娘の小さな自転車でクロスカントリーのコースを走破して、注目を集めることで、がん治療研究への募金を集められないだろうか。海外メディアの取材を受けた彼はこう言っている。その時、頭の中に電球が光ったような感じでした。Ellieが生きていたら、私の頭が狂ったと思うでしょうね。
321キロの旅に出発
Williamsさんは9月21日、娘さんが入院していたBristol小児病院を出発し、ピンクの自転車で321キロ離れたLand's Endに向かった。そこはクロスカントリーコースの終点になっている。この記事を書いている9月30日現在、Williamsさんは走り続けており、経過をFacebookにアップしている。この挑戦をしている間、娘が私の後ろに乗っているような気がする。娘はきっと、子供用自転車に乗っている私を笑うだろう。けれど、ペダルを一こぎする度に、娘が私にやる気を出させてくれる。募金額の目標は、日本円にして約150万円だったが、すでに目標は達成されている。集まったお金は脳腫瘍のチャリティー団体「Brain Tumour Charity」に寄付される。身長180センチのWilliamsさんが子供用自転車に乗るのは大変なことだ。彼は海外メディアにこう話している。
できる限り立ち乗りで行きたいと思う。膝や腰を痛めたくないからね。これ1回きりでなく、将来も、同じようなチャレンジを続けたいんだ。
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