HOMEストーリー 103歳で旅立った祖母の遺影を運ぶ孫のため、旅客機のクルーたちが見せた粋な計らい

103歳で旅立った祖母の遺影を運ぶ孫のため、旅客機のクルーたちが見せた粋な計らい

Sophokles

2018/05/24(最終更新日:2018/05/24)


このエントリーをはてなブックマークに追加

旅客機のイメージ画像/Fotolia

これは米国のジャーナリストFrank Somervileさんが、個人のFacebookで紹介しているちょっといい話だ。愛する祖母を亡くして悲しむ孫娘が触れた、アラスカ航空のクルーたちの人間的な優しさに、気持ちがホッとさせられる。

先週他界した祖母

先週、103歳の祖母を亡くしたKathrynさんの悲しみは深かった。彼女にとって祖母のConcetta Immacolata Mongiardoさんは「生きるための光」、2人はとても親密な仲だった。Kathrynさんは祖母の葬儀のために、祖母の人となりが最もよく表れた写真を選び、大きく引き伸ばして遺影を作った(下の写真)。それは100歳の誕生日のものだ。

機内持ち込みを断られた遺影

Kathrynさんは写真をダンボールで挟んで保護し、それを持って葬儀に出席するために飛行機に乗ろうとした。5月10日のアラスカ航空1176便だ。ところが、そこで問題が起こった。手荷物検査のゲートに行くと、アラスカ航空の係員Lourdes Pedemonteさんは、その遺影の機内持ち込みを断った。預かり手荷物として飛行機の貨物庫に入れるしかないという。貨物庫では大切な遺影がどんな扱われ方をするか分からず、心配だったKathrynさんは「どこか他に置いておける場所はないでしょうか」と頼み込んだがだめだった。だが、彼女が涙を浮かべて、それが大切な祖母の遺影であることや、祖母が自分にとってどんな存在だったかを説明すると、係員のPedemonteさんの目にも涙が光った。それからPedemonteさんはしばらくバックヤードに消え、戻って来るとKathrynさんの肩に手を置いて、「大丈夫、パイロットが預かるように手配しておきました」と言った。

コックピットからパイロットが出て来た

Kathrynさんが遺影を持って飛行機に乗り込むと、Pam Keckさんというフライトアテンダントが迎え、「あなたが大切なお荷物をお持ちのお客様ですね」と言った。涙が残る目で笑うKathrynさんが遺影を手渡した時、コックピットからパイロットが出てきた。フライトアテンダントから遺影を受け取ったパイロットは、Kathrynさんにしっかりアイコンタクトしながら「心配しないで大丈夫ですよ。十分注意して大切に運びますから」と言い、遺影をコックピットに持って入った。目的地に到着してKathrynさんが降りるときには、パイロットとフライトアテンダントのKeckさんがダンボールに入った遺影を持って待っていてくれた。Kathrynさんは、祖母が写真に写っているポーズと同じように、胸に手を当ててクルーたちの親切に感謝したという。世の中は規則、規則でますますギスギスしている気がするが、こんな話を聞くと少し心が温かくなる。

hatenaはてブ


この記事の関連キーワード