HOMEストーリー 物理学の教授が子連れの医学生のためにベビーシッターを兼務する

物理学の教授が子連れの医学生のためにベビーシッターを兼務する

Sophokles

2018/05/18(最終更新日:2018/05/18)


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Kelly Damphousse/Facebook

赤ん坊を抱いて講義をする物理学教授がSNSで賞賛の声を集め、海外メディアで話題になっている。米国アーカンソー州立大学のBruce Johnson教授がその人だ。教授は、子供を産んだばかりの女子学生がベビーシッターを見つけられず授業に出られないと知ると、彼女に子供を連れて来させ、自分が子守をしながら授業を行った。

ベビーシッターが見つからない女子学生

子守をしてもらった女子学生はKristen Blackさん(21歳)。眼科医を目指してアーカンソー州立大学にこの春入学した新入生。出産のため1学期を休んでいたが、出産が無事に終わり、医師になる夢に向かってようやく勉強できるようになったという。彼女は大学で授業を受ける間、生後8カ月の子供Izzyちゃんの面倒をベビーシッターに見てもらっていたが、ある時、予定外のことが起こった。通常の時間外に特別授業があるという。それはJohnson教授の特別補習授業で、物理学コースの難解な部分を平易に教えるという内容。コースを取っている学生の80パーセントが出席していて、1学期目を休んでしまったKristenさんはどうしても出席したかったそうだ。そこで彼女はJohnson教授に電話した。

子供を抱き上げた教授

「電話ではこんなふうに言いました」とKristenさんは海外メディアに話している。
「補習授業のテーマになっているのは、私がよく分からず苦労している部分なんです。でも、子供の面倒を見なければいけないので出席できないんです」
すると、教授は「子供を連れて来てもいいよ」と言ってくれた。2時間の授業が中盤にさしかかった頃、教室を歩き回りながら講義していたJohnson教授はKristenさんの机の前で立ち止まり、彼女と子供のIzzyちゃんを見た。教授にも4人の子供と7人の孫がいる。するとIzzyちゃんは微笑んで、教授の方に手を伸ばした。「あんな可愛らしい笑みを見たら、誰だって心がとろけてしまいますよ」(Johnson教授)。教授はIzzyちゃんを抱き上げ、飛行機のように宙に持ち上げてしばらくあやした後、こう思ったそうだ。
「他の学生たちをいつまで待たせておくわけにいかないな、と思ったんです。それで、彼女(Izzyちゃん)を抱いたままホワイトボードの前に戻りました」

学長もFacebookに投稿

その後、教授はIzzyちゃんを抱いて気体に関する20分間の講義を行い、その様子をKristenさんが写真に撮った。「おかげで不自由なくノートを取ることができました。とても助かったし、ありがたかった」(Kristenさん)。この出来事は学長の耳にも入り、学長が自身のFacebookページに写真を投稿した。
「新入生の一人がこの写真を送ってくれた。写っているのはアーカンソー州立大学で同僚のBruce Johnson教授だ。学生の子守に問題が起こったので、その子を授業に連れて来るようにと教授は言った。そして、この写真のようなことになった。『教授は生徒のことを本当によく気にかけてくれます』と、彼女ははっきり言っていた。この素晴らしい写真をFacebookに投稿することをOKしてくれた教授に感謝する」

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