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アナログ時計の針が読み取れない生徒のため、英国の学校がアナログ時計を取り外しへ

Sophokles

2018/04/27(最終更新日:2018/04/27)


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写真AC

英国の学校教職員組合は、デジタル機器を使い慣れた小中学生にとってアナログ時計の読み取りが困難になっているため、教室の時計をデジタルにせざるを得なくなったと発表した。

旧式時計をすぐに読み取れない生徒

英国の教職員組合Association of School and College Leadersの事務局長であるMalcolm Trobe氏によれば、以前と比べて、最近はアナログ時計の読み取りに苦労する小中学生が増えているとこのと。「今の世代の子供は、古い世代の子供のようにアナログ時計の示す時間をすぐには読み取れない」と、Trobe氏は海外メディアに語っている。「最近の子供たちは、スマートフォンやコンピュータをはじめとして、あらゆる所でデジタル表示の時間を見慣れています」とし、これまでは子供が中学校に上がる頃にはアナログ時計を読み取れるようになっていたが、「今は違ってきている」そうだ。

テストの残り時間が分からない

ロンドンにあるRuislip High Schoolの学部長Stephanie Keenan氏は、「テストを行う教室のアナログ時計をデジタルに替えた」と言う。日本の小学高学年から中学にあたる9、10、11年生から、テストの残り時間がよく分からないという訴えがあったのが理由だ。イングランド北西部にあるCockermouth Schoolの学部長Cheryl Quine氏も「テストの時にアナログ時計が読み取れず、残り時間が分からない生徒がいる」と言っている。「時計の読み方を教える我々としてはやや残念なこと」と言うのは、前出のTrobe氏。一方で「テスト会場の時計がデジタルであることは、生徒たちにとって大きなメリットだというのもよく分かります」と理解を示す。

アナログツールが苦手な子供たち

この件を報じた海外メディアによれば、子供たちに身近なアナログツールである鉛筆の使用にも異変が起こっているようだ。子供のセラピストとして著名な英国の小児科医Sally Payne氏は、「鉛筆やペンなどアナログな筆記具を上手く使えない子供が増えている」と言っている。
「鉛筆を握って動かすには、指の筋肉を強くし、正確にコントロールしないといけません。それには、積み木遊びや、紙工作や、紐を引っ張ったりする遊びを通して、指を動かす練習をする必要があるんです。でも、最近の親の中には、子供にiPadを渡してそれだけで済ませている人がいる。そうすると、子供は、鉛筆を使いたくても握ったり動かしたりできなくなってしまうんです」
今回は英国の事例だが、日本を含めた多くの国でも当てはまるのではないだろうか。

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