HOME特集 「自分を偽らずにワクワクして欲しい」 夢を叶える仲間を見つけるコミュニティサービス「Extroom」に込めた想い

「自分を偽らずにワクワクして欲しい」 夢を叶える仲間を見つけるコミュニティサービス「Extroom」に込めた想い

Shogo

2019/05/15(最終更新日:2020/02/07)


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「世の中の"かくあるべき"をなくしたい」というビジョンのもとに、あるサービスが始まった。「Extroom(エクストルーム)」と名付けられたこのサービスでは「エクストルーマー」と呼ばれる様々なクリエイターがオーナーとなり、 ユーザーと活動のビジョンや目的を共有し、モノづくりのような共通の体験を行う。sub7クリエイターもユーザーも、自分 1人では普通実現できないようなことをコミュニティメンバーと共に創り出すができる、参加型のコミュニティサービスだ。4月末時点で約20のコミュニティが立ち上がっており、今後も更に拡大していく予定だという。今回は、4月にこのサービスをリニューアルリリースした株式会社blowout(東京都港区)のCEO・一ノ宮佑貴さんに、これまでの道程とサービスに込められた想いを伺った。

新卒で入社した Google を 9ヶ月で退職

「これまでの人生はレールに乗ってきた」と語る一ノ宮さん。中高を男子校で過ごし、大学は国立大学に進学、新卒で入社したのもGoogleの日本法人と、文字通り「エリートコース」を歩んできた。しかし、Googleを9ヶ月で退職。同社へはベンチャー企業と迷いながらの入社だったが、それはどこか周りの目を気にした「置きにいった選択だった」と振り返る。
一ノ宮さん:入社してから、周囲の声と自身の働き方にギャップがあることに気づきました。自分ではなく「Google」という名前で仕事をしている感覚。でも周りは「すごいね」とチヤホヤしてくれる。「仕事で戦ってない」と感じて、退職を決意しました。
転職先は AI のコンサルティングを手掛ける ABEJA。当時 10人程度の規模で、いわゆる“ベンチャー”と呼ばれる会社だった。04
一ノ宮さん:ベンチャーの「夢を追って働く」という働き方が好きで、小さい組織を大きくしていくことに魅力を感じていました。学生時代にベンチャー企業でインターンをしていたこともあり、マイナスイメージはなかったです。だから ABEJA に飛び込んだ時も特にチャレンジングだとは思っていませんでした。
当時は起業について全く考えていなかったというが、次第に「自分のやりたいことを実現し続けたいな」という想いが強くなったそう。そうしてたどり着いたのが、「ゼロから自分でやる」という答え。以前から「無いなら作ろう」というスタンスが常にあり、大学時代も自分の入りたい軽音サークルがないので自ら作った。高校時代からの友人が起業をして成功していたことも刺激になったと語る一ノ宮さん。小さなことだが、周りにそういう仲間がいたというのは大きかったという。「仲間にきっかけを貰って自分のやりたいことを実現した」という自身の経験は、人は環境やきっかけ次第で、挑戦する選択が取れるようになるというExtroomの趣旨にもつながっている。しかし、Extroomが立ち上がるまでの道のりは簡単ではなかった。
一ノ宮さん:2017年に独立してから、ずっと同じビジョンをもっていたのですが、1年半以上事業をつくってはピボットを繰り返し、本当に納得できる形のものをつくるまで、ここまで時間がかかりました。
この時期を振り返り、こう語る。
一ノ宮さん:最初は好きを極めた専門家が動画で商品をレビューする、動画コマースのようなサービスをやっていました。しかし自分たちの力不足で、自分たちがワクワクするコンテンツをなかなか生み出すことができなかったんです。自分たちも納得できない、ユーザーもつかない、ユーザーもいないから発信してくれる方にも何も返せない。そんな状態が続いてしまいまたサービスを作り直す、そういったことを繰り返していました。

プラットフォームではなく、ブランドをつくる

その中で見つけた答えが「ブランドをつくる」という選択だ。
一ノ宮さん:最初は「より多くの人に使ってもらうために、自分たちのつくりたいものではなく、ユーザーが使いたいものをつくりたい」っていう下心があったんですけど、より多くの人に!っていう考えをやめたら、すごい気が楽になりました。自分たちがイケてると思うからつくる、それでいいのではないかと。今は自分たちで作った「ブランドの世界観」を信じようっていう気持ちです。
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一ノ宮さん:キービジュアルは正直サービスにマストではないけれど、「世界観」を表現する上ではとても重要です。サイトのキービジュアルをパッと見たときに“「世界観」がイケてると思えるかどうか”の選択をしてもらいたい。「ブランドのようなサービス」、これが Extroom の目指すところですね
また「blowoutが目指しているのは、レーベルのような会社」なのだとか。
一ノ宮さん:「この会社ってなんかイケてる」みたいに、うちのサービスを感覚で使ってもらいたいという気持ちが強いです。音楽の話になってしまいますが、「そのレーベルが出すアーティストは全部聞く!」みたいに、レーベルのファンっていうのがいるんです。レーベルにはそれぞれ「世界観」があるし、そういうレーベルは強い。我々が出すもの全てを楽しみに待ってもらっているというのが、会社として目指している形なんです。自分たちも、レーベルとファンの関係性みたいなものをつくりたいです。
「レーベルのような会社とブランドのようなサービス」。バンドを続けてきた一ノ宮さんらしい言葉であり、blowoutが作った「自分を偽らない生き方」を応援する、Extroomにぴったりの言葉だ。Extroomでは今後、オフラインでの交流を活発にしていきたいと話す。そのために、改装中のオフィスにはコミュニティスペースを新設する予定だ。sub5
一ノ宮さん:コミュニティイベントを開催して、1つのコミュニティの中だけでなく、コミュニティ同士でもうまくシナジーを作って欲しい、そんな使い方をイメージしています。
blowoutというレーベルの「世界観」を基に、それぞれのコミュニティが関係しあいより大きなコンテンツを生み出す。Extroomが想い描く、サービスとそれを運営する企業との新しい関係性である。

自分を偽らないで生きて欲しい

DSC02727一ノ宮さんには、Extroomを通じて伝えたい想いがある。「自分を偽らないで生きて欲しい」というメッセージだ。新卒でGoogleに入社したことを後悔している訳ではないが、その選択はどこか周りからの目を意識した“置きにいった”選択だったのではないか。そんな周りからの見えないプレッシャーを気にしないで、自分に偽らない選択を自分自身で出来る世の中にしたい、そしてそのきっかけをExtroomで作りたい。一方で「挑戦することが正義ではない」という想いもある。一ノ宮さんはプレスリリースにこう記している。「挑戦することが正義ではない。ただ誰かに決められた生き方ではなく、 自分に偽りなく生きること、それが次の時代の当たり前になってほしい 、それこそが、blowoutがExtroomで実現したい世界です。」挑戦したいけどできていない人も、働きながらもやってみたいことがある人も、日々にワクワクを求めている人も、皆が自分に嘘をつかない生き方をできるように。やりたいと思ったことが気軽にやれる時代、全ては自分次第という時代を、Extroomは創っていく。

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