HOMEライフスタイル 農業の危機!?突然失踪するミツバチとその原因

農業の危機!?突然失踪するミツバチとその原因

あきやま

2013/04/04(最終更新日:2020/01/27)


このエントリーをはてなブックマークに追加

pixabay.com

もしハチが地球上から姿を消してしまったら、人類は4年ほどしか生きられないだろう。
 ーーアルバート・アインシュタイン

物理学者であったアインシュタイン博士が本当にこのクオートを残したかは定かではないが、これはなんと不気味な予言なのだろう。そう、人類はまさにその問題に直面しようとしている。蜂群崩壊症候群(ほうぐんほうかいしょうこうぐん)ーー世界中からミツバチが姿を消そうとしているのだ。

ミツバチの大群が突然消えてしまう。そんな不可思議なニュースを最初に耳にするようになったのは、2005年。「農薬のせいだ」、「いやきっと謎のウイルスに感染したんだ」、「そうじゃなくダニだろう」、「電磁波だよ」、はたまた「ミツバチは一斉に次元を超えてアセンションしたんだ」と、馬鹿げた説まで浮上した蜂群崩壊症候群だが、現在、それはネオニコチノイドと呼ばれる新たな殺虫剤が一つの原因ではないかと言われている。

ネオニコチノイドは少量でも強力だ。従来の殺虫剤は数日で分解されてしまうが、ネオニコチノイドは数週間、いや、下手をすれば数ヶ月も分解されずにもつのだという。さらに、これを使う事で植物自体が殺虫成分を帯び、それを食した害虫を死に至らしめるそうだ。

ネオニコチノイドの関係者は製品による蜂群崩壊症候群の可能性を否定したが、それでもこれからの研究結果を待つ、と前向きの姿勢のようだ。彼らが言うように、おそらく殺虫剤一つがハチ失踪の全ての原因ではないのだろう。大勢の蜂飼いが「最大の原因は年々増加する殺虫剤、殺菌剤、除草剤のミックススープだ」と、口をそろえる。一つ一つの製品の安全は保証されていても、全部合わせるとどんな影響が現れるのか。未だ少数の研究しかされていないのが現状だ。

農家の受粉を任されている蜂飼いによると、昨年、実に40〜50%もの蜂が病死してしまったのだという。「昨年の春、蜂達は健康そのものだったよ。なのに、9月にはとち狂ったように頭から地面に突っ込んで死んじまった。30年も蜂飼いをやってて、こんな事は初めてだよ」と、彼らは肩を落とす。

広い敷地に咲く大量の花の受粉を行うーー農業における蜂たちの働きは、ヒトには取って代えられない、かけがえのないもの。食物となる野菜や果物のために、そして健気なミツバチのために、この問題は早急に解決してもらいたいものだ。


hatenaはてブ