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【取材】街中を走るタクシーが落とし物を検知 JapanTaxiが13都市2万台の車載タブレットに「Tile検知システム」を導入

長澤まき

2019/12/20(最終更新日:2019/12/20)


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イメージ画像/Adobe Stock

タクシーで落とし物検知を行う取り組みについて、タクシー配車サービス「JapanTaxi」等を展開するIT企業・JapanTaxiに取材した。

車載タブレットに落とし物検知機能を導入

JapanTaxi社は12月11日から、タクシー後部座席設置型のマルチ端末「Japan Taxiタブレット」全台に、忘れ物防止タグTileの検知システムを導入した。IoTを活用した見守りサービスを提供するottaと、スマートトラッカー・忘れ物防止タグ「Tile」を取り扱うTile Inc.とパートナーシップを結んでの取り組み。街を走るタクシーが「動くTileアクセスポイント」の役割を担い、落とし物を検知する。
出典元:Japan Taxiプレスリリース

出典元:Japan Taxiプレスリリース

Tileの電波を広い、持ち主に通知

落とし物や紛失物に取り付けた「Tile」が発信するBluetoothの電波をタブレットが広い、持ち主にその場所を知らせる仕組みだ。たとえば、街中に「Tile」の利用者が財布を落とした場合、近くを通りかかったタクシーが位置情報を発信することで持ち主に伝わる。同社のプレスリリースによると、公共交通であるタクシーが「動くTileアクセスポイント」となるケースは、世界230の国と地域で展開するTileの中でも初の取り組みだという。

走るだけで世の中が良くなるサービスを

なぜ、タクシーに落とし物検知機能を追加したのか?JapanTaxiの広報担当者に話を聞いた。-----発案した経緯を教えてください。
「JapanTaxiタブレット」では、従来からottaが提供するIoT見守りサービス「otta 見守りサービス」において、動く基地局としての役割を担っており、常時街中を走行するタクシーによって、効率的かつ広範囲の見守り環境を整備しています。JapanTaxiでは、タクシーが走るだけで、世の中が良くなる、そんなサービスの提供を目指しています。その中で、ottaとの取り組み・仕組みを活用しTileと連携することで、「JapanTaxiタブレット」搭載車両が、「Tile」を装着した紛失物を検知することが可能となりました。
IoT見守りタクシーサービスは2017年にスタートし、2年で60万回以上の見守りに貢献したという。
出典元:Japan Taxiプレスリリース

出典元:Japan Taxiプレスリリース

全国13都市の2万台に導入

-----同機能を追加することで、運転手の負担が増えることはありませんか?
「otta 見守りサービス」と同様に、車両に設置しているタブレットが自動で検知しているため、乗務員側で何か作業を行ったり、ボタンを押したり、ということはありません。タクシーは通常の営業を行うだけで、自動検知しています。
-----落とし物検知機能を追加するタクシーのエリア・台数は?
「JapanTaxiタブレット」搭載車両は全て対応となりますので、12月現在で全国13都市、合計2万台となります。
搭載タクシー会社は同社のホームページより確認できる。
イメージ画像/Adobe Stock

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テストでは、1日最大6万個を検知

8月下旬に全国でサービスのテストを行ったところ、1日最大約6万個のTileを検知したという。-----テストの詳しい内容や結果、感想を教えていただけますか?
テストでは実際に一定期間、全国の「JapanTaxiタブレット」を稼働させました。その結果、想定をはるかに超える数を検知し、Tile側のサーバーを逼迫するほどで、嬉しい悲鳴となったそうです。また、33都道府県で最低1個以上のユニークTileが検知され、全国でTileが使用いただけている事も改めて確認出来ました。特に走行中でも90%以上と高確率で検知しており、検知精度の高さが再確認できました。今後のユーザー様の反応がとても楽しみです。
テスト中に検知した落し物の具体的な種別は回答できないが、Tile使用用途ベスト3は「カギ・財布・車や自転車のカギ」だという。
出典元:Japan Taxiプレスリリース

出典元:Japan Taxiプレスリリース

-----この取り組みに込める思いを聞かせてください。
JapanTaxiでは、「移動で人を幸せに。」をミッションとして、配車アプリやタブレットなどタクシーのIT化を進めています。この取り組みを通して、お客様を送迎する公共交通としての役割だけでなく、タクシーが走れば走るほど世界が良くなる、そんな未来を目指していきます。

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