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高速道路を回転寿司に見立てたアート作品が話題!地元デザイナーの力作「シュールな世界観を体験して」

長澤まき

2018/08/25(最終更新日:2018/08/24)


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提供:浦郷遼さん

高速道路のジャンクションと回転寿司を組み合わせた造形作品「おすしとすし」について、制作したフリーデザイナーの浦郷遼さんに話を聞いた。

鳥栖JCT×回転寿司の「おすしとすし」

佐賀県有田町出身で、地元を拠点に活動する浦郷さんが制作した作品「おすしとすし」がインターネット上などで話題になっている。同県鳥栖(とす)市にある鳥栖ジャンクションを回転寿司と組み合わせたユニークな作品。特徴的な形の鳥栖ジャンクション型レーンの上を、マグロやエビなどの可愛らしいお寿司やデザートが乗ったお皿が回っている。[video width="1920" height="1080" mp4="https://irorio.jp/wp-content/images/uploads/2018/08/osushitosushi_movie2.mp4"][/video]ネット上などで「面白い」「これ、めちゃくちゃいいですね」「芸が細かい」「見てて楽しい」「わくわくしました」「美しい」「好き」など注目を集めている。

鳥栖JCTのユニークさを知ってほしい

制作者の浦郷さんは有田町出身。作品は、9月2日まで佐賀県立博物館で開催されている「佐賀ゆかりのクリエイターによる見て・聴いて・触って楽しめる体験型展示『すごいぞ!ボクの土木展』」への出展作品として制作したという。
佐賀県鳥栖市にある「鳥栖ジャンクション」の独特な構造を回転寿司に見立て、ミニチュアの縮尺で再現した作品となっています。九州の交通の要とされる位置にあり、かつ日本で唯一「完全クローバー型」と呼ばれる方式を採用するなど、土木構造物としての鳥栖ジャンクションのユニークさをもっとたくさんの人に知ってもらいたいという想いから制作しました。
鳥栖ジャンクションの全容と仕組みを、楽しみながら学ぶことができる。
提供:浦郷遼さん

提供:浦郷遼さん

提供:浦郷遼さん

提供:浦郷遼さん

車が回る様子→回転寿司を連想

鳥栖ジャンクションと回転寿司を組み合わせるアイデアは、どのように発案したのか。
鳥栖ジャンクションをモチーフに作品を制作するにあたり、その独特であるがゆえに難解とされている方向転換のシステムをわかりやすく表現したい、という考えがありました。航空写真や現場を見比べたりしながら観察していく中で、クローバー形のループを中心に車がぐるぐると回りながら進んで行く様子に回転寿司を連想したことが、今回のアイディア誕生のきっかけです。
提供:浦郷遼さん

提供:浦郷遼さん

2カ月かけ制作、西日本豪雨の影響も

制作には丸2か月ほどかかったそう。
期間中はほとんどまともに寝れませんでした…。また制作の途中には西日本豪雨があり、その影響で模型の製作についてつくり方やスケジュールの見直しが必要になったりもしました。結局、イベントのオープン時には間に合わせることはできませんでしたが、追加作品ということで途中参加させていただけることになり、なんとか皆さまに作品をご覧いただけることとなりました。
提供:浦郷遼さん

提供:浦郷遼さん

スムーズに動くまで何度も調整

こだわったのは「実際にレーンが稼働するところ」だという。
スムーズに動くようになるまで何度も何度も調整を繰り返しました。作品の9割以上のパーツは、精密性や耐久性を確保するために3Dプリンターによってつくられています。
レーンを流れる可愛いお寿司は、長崎県波佐見町で食品サンプルを作る企業に製作を依頼したそうだ。
提供:浦郷遼さん

提供:浦郷遼さん

作品名はダジャレ

「おすしとすし」という作品名には、どのような意味があるのか?
タイトルの「おすしとすし」は、漢字で書くと「お寿司鳥栖市」…要するにダジャレです(笑)
作品に込める思いを聞いた。
このシュールな世界観をぜひ会場で、現物で体験していただきたいです!
提供:浦郷遼さん

提供:浦郷遼さん

浦郷さん「地元を少しでも助ける力に」

浦郷さんは大阪芸術大学卒業後、佐賀県の磁器メーカーで新製品開発やデザインディレクションなどを手掛け、2017年からフリーデザイナーとして活動。普段は「地域密着型のデザイナー」として、生まれ故郷である有田町を拠点にデザイン活動を展開しており、ブランディングデザインを中心に県内外問わず様々な業種の事業者と仕事をしている。地元でのフリーデザイナー活動に込める思いを、こう話す。
ふるさとであり現在の活動拠点でもある有田町は、伝統工芸品の「有田焼」で有名な町です。しかし、私が生まれた頃をピークに毎年売上げの減少が続いていて、昔と比べて今の町なかにはどこか寂しげな空気が漂っているように感じます。こうした現状に対し、自分のデザイン活動を通じて少しでも何かを助ける力になれないかと考え、フリーランスデザイナーとして独立することを決意しました。
提供:浦郷遼さん

提供:浦郷遼さん


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