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【取材】雨の日だけ使える輝く“エクスカリバー傘”がカッコいい!光と音で雨の予報をお知らせ

長澤まき

2018/08/10(最終更新日:2018/08/09)


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Azb.Studio/Twitter

雨の日だけ抜ける傘「エクスカリバー傘」について、制作したサークル「Azb.Studio」の担当者に取材した。

「雨の日だけ抜ける傘」が話題

ボードゲームなどを制作しているサークル「Azb.Studio」(@azb_studio)は先日開催された「Maker Fair Tokyo 2018」に、雨が降る日にだけ抜ける傘「エクスカリバー傘」を出展した。エクスカリバーの鞘(さや)には剣のようになった傘が収められている。普段は傘を取り出すことはできないが、インターネットの天気予報データと連動し、雨の日になると輝きを放ち始めて鞘から引き抜けるようになる“IoT傘”だ。ネット上で「なにこれ凄ッ」「発想が天才」「かっこよすぎる」「最高」「中二病をくすぐる」「欲しい」と話題になっている。

「雨の日でも気分が上がるものを」と発想

発案した経緯を聞いた。
普段、朝に天気予報を見ないで傘を持たずに家を出た結果、夕方からの雨に降られ、帰り道で辛い思いをすることが多いです。そういったことがなくなったら良いのに、という話をしていく中で、“朝になると雨かどうかを教えてくれる傘”というアイデアが出てきました。その後、「雨の日でも気分が上がるものがいいよね」という話になり、「雨の日にしか使えない、使うことそのものにも特別感のある傘を作ろう」ということで“封印された傘”というアイデアに繋がっていったと思います。
Azb.Studio/Twitter

Azb.Studio/Twitter

抜くのが楽しくなるよう演出

開発にあたってこだわったのは、スモークや光、音などを用いて、「傘を鞘から抜くことが楽しくなるような演出」を加えた点だという。
どのタイミングで、どのような演出があると盛り上がるかという点については、傘を引き抜く動作を何度も繰り返し、議論を重ねながら試行錯誤で良くしていきました。また、MakerFaire当日の展示での空間作りにもこだわりました。聖剣をモチーフにしているので、厳かな森の雰囲気を目指して、人工芝のマットを用意したり、スタッフもローブを着た賢者のような服装で揃えたりしました。
Azb.Studio/Twitter

Azb.Studio/Twitter

スモークマシンや3Dプリンタ等を駆使

演出を豪華にするため、スモークマシンや、一般的なライトの30倍ほどの明るさがある懐中電灯のような製品を使用したといい、制御方法を考えるのが大変だったそうだ。また、晴れの日に傘を抜けないようにする仕組みは制作時の大きな課題だったという。
最終的に傘の先端に輪っかをつけ、ソレノイドという部品で棒を出し入れすることでロックすることにしたのですが、確実に輪っかを誘導できるような部品を作ることが難しく、3Dプリンタで何度も作り直しました。
Azb.Studio/Twitter

Azb.Studio/Twitter

担当者「機会があれば商品化できたら嬉しい」

作品は展示会で大好評だったっという。
バカバカしくて好きだ、と言っていただけることが多かったです。あとは、小さい子が楽しんで遊んでくれていたのもとても嬉しかったですね。
雨の日が待ち遠しくなりそうな素敵な傘だが、販売予定はあるのか?
あくまで小さなサークルでの活動なので、量産となると技術やノウハウの面でハードルが高く、今のところ商品化の予定はありません。が、機会さえあれば商品化できたら嬉しいなあと思っています。商品化するのであれば、コンセプトは大事にしながらも、より日常で使いやすい形にしていきたいです。エクスカリバー傘は僕たちも欲しいので、一緒に商品化していただける方を探しています(笑)

「見ている人も楽しくなれるモノを」

「Azb.Studio」はビックサイトでの“お祭り”が好きで、同会場のさまざまなイベントに参加している。国内最大のボードゲーム販売イベント「ゲームマーケット」のためにボードゲームをつくったり、コミックマーケットでウルトラマンの写真集を出したりしているという。【クソポンチ絵選手権(ボードゲーム)】
与えられた素材で研究をでっち上げてプレゼンテーションし、研究予算を獲得するゲームです。初めて作ったゲームだったのですが、販売後ネット上で予想以上の反響があり、再販までさせていただきました。
提供:「Azb.Studio」

提供:「Azb.Studio」

【カニの行進〜遅すぎた覚醒〜(ボードゲーム)】
こちらはカニの大量発生の最中、かしこいカニとなり、理性を失って次々と道路に飛び込む仲間のカニたちを助ける協力型ゲームです。外箱を本物のカニを入れるような発泡スチロールにしたので、ゲームマーケットの当日、会場で「魚屋さんかと思った」と何度も言われました。
提供:「Azb.Studio」

提供:「Azb.Studio」

可動性が高いウルトラマン人形のすごさが伝わればと思い、自分たちが旅行先で撮った写真をまとめた写真集も作成。夏のコミックマーケットで頒布する「Spacium!(スペシーム)」は、北海道からモロッコやチリ、ウユニなどで撮ったウルトラマン人形のかわいい写真を、ファッション誌風にレイアウトした写真集だという。ものづくりに込める思いを、こう語る。
使った人だけでなく、見ている人も楽しくなれる、そんなモノを作っていきたいです。

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