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【取材】桂浜水族館の「土下座ツイート」が話題!強烈なPRの狙いを聞いた

長澤まき

2018/05/20(最終更新日:2018/05/18)


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提供:桂浜水族館

来園を呼びかける一風変わったツイートで話題の「桂浜水族館」に取材した。

水族館の土下座ツイートが話題

高知市の桂浜水族館がTwitterに投稿した、来園を呼びかけるツイートがネット上で話題となっている。“渾身の土下座”というハッシュタグと「お願いします!!!遊びに来てください!!!!」という呼びかけと共に、スタッフ3人が土下座する写真が投稿されているが、そのポーズが三者三様。中には、三点倒立しているスタッフもいる。その翌日には「ワープする場所間違えたーッッッッッ!!!」とゲート前で1点倒立するスタッフの画像も投稿された。ネット上で「ここの水族館絶対面白い」「凄い。鍛えてますね」「めちゃくちゃ行きたい」「この人たちと写真を撮りたい」「スタッフと友達になりたい」「行ったらスタッフさんと握手・写真等はできますか?」と話題に。同水族館のツイートへのいいね!は約15万回、リツイートは10万回を超えている。

元は「POPの素材」として撮影

担当者によると、話題の写真はもともとTwitter投稿用に撮影したのではなく、海獣班が販売している商品の新しい販促POPの素材として撮影したそうだ。写真に写っている3人に「買ってください!お願いします!」な写真を撮ろうとお願いしたところ、「じゃあ土下座しますか!」と返ってきたのが発端だそう。
撮影者がひとりひとりにこのようなポーズをしてほしいとお願いしたわけではなく、「土下座」をテーマに三者が三様の表現をしました。
思いのほか面白い写真が撮れたため、桂浜水族館の公式キャラクター“おとどちゃん”がGW後の来館者数の少なさと閑散さを自虐してTwitterに投稿したという。
正直、スタッフ一同ここまで拡散され話題になるとは思っていませんでした。
▼話題のツイートを投稿した、公式キャラクター“おとどちゃん”
提供:桂浜水族館

提供:桂浜水族館

「海獣班」でトドなどの飼育・ショーを担当

話題となった写真に写っている3人は、普段は「海獣班」のスタッフとして働いているという。
主にトド、アシカ、カワウソ、リクガメなどの飼育(えさの準備、健康管理、清掃を含む)、トレーニングをかけたショーやイベントの企画、実施です。
提供:桂浜水族館

提供:桂浜水族館

1点倒立など、見事な身体能力はどうやって身につけたのか。
3~12歳まで体操と水泳、また小中高と野球をしていたので身体能力が高いようです。

触れ合いや大迫力のショーがイチオシ

一躍話題となった桂浜水族館とは、どのようなスポットなのか。見どころを聞いた。
なんといっても水槽に近づいたりカメラを向けるとこちらへ寄ってきて正面顔を見せてくれる営業上手なお魚たちと、そのお魚の水槽の横に設けてある“魚のおいしい食べ方解説POP”の異様さ!カクレクマノミやペンギン、カピバラ、カワウソなど館内にいるほぼすべての生き物に直接触れたり、餌をやることができるイベントを毎日実施しています。さらに、のびしろ100%の若手スタッフがお送りする大迫力のトドショーやお客様参加型アシカショー。大満足のふれあい体感は120%です!!
提供:桂浜水族館

提供:桂浜水族館

提供:桂浜水族館

提供:桂浜水族館

「常識の枠にとらわれない強烈さ」

桂浜水族館はほかにも、公式キャラクター“おとどちゃん”や、ホームページの施設案内のトップ画像になっている“不気味に目が光る魚の群れ”の写真など、インパクトの強いPRを展開している。その狙いを、こう語る。
他にはない、一度見たら忘れられない強い印象を植え付けることで、視覚と記憶に訴えかけ五感で憶えてもらうことです。
狙い通り、良くも悪くも反響があるそうだ。
“水族館の常識”の枠にとらわれない強烈さや自由さから、さまざまな分野の方々の目に留まり意識していただけているようです。SNSを通してジャンルを問わず広い関係と深い交流を持つことで、水族館というものにはそれほど興味がないが「桂浜水族館には興味がある」と好意を持ってくださる方もいらっしゃいます。
▼光が反射し目が光って見える“アカメ”。高知県と宮崎県にしかいない幻の魚だという。
提供:桂浜水族館

提供:桂浜水族館

桂浜水族館の名を轟かせたい

運営にあたっては、「水族館でありながら“水族館というカテゴリー”にとどまらない情報発信」と、「そのためための揺ぎ無い信念を大切にし、賛否両論がある中で、第3者の厳しい目や声を意識し上手な取捨選択をすること」を大切にしているそう。若手スタッフひとりひとりが経験を積み重ねてセンスを磨き、表現力と知識を身につけ、桂浜水族館の歴史を彩ってきた先輩たちを超えるプロの飼育員になるようにとの思いも込めているという。
全国にファンを作り、自身がひとりの人間としてのブランドを築き上げるとともに、桂浜水族館の名を轟かせたいと思っています。

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