HOMEライフスタイル 【聞いてみた】大統領に気に入られ大ヒット!ぺんてる「サインペン」サクセスストーリーが映画みたい

【聞いてみた】大統領に気に入られ大ヒット!ぺんてる「サインペン」サクセスストーリーが映画みたい

長澤まき

2017/04/29(最終更新日:2017/04/28)


このエントリーをはてなブックマークに追加

ルル【ぺんてる公式】/Twitter

ぺんてるの「サインペン」が大ヒットしたキッカケが、映画のようだと話題になっている。

ぺんてるのロングセラー商品「サインペン」

誰もが一度は目にしたことがあるだろう「ぺんてるサインペン」。1963年に世界初の水性サインペンとして完成して以来、およそ54年にわたって世界中で愛され続けている同社のロングセラー商品。サインペンの誕生秘話を、同社の公式キャラクタールルがTwitterに投稿した。

「大統領が愛用する不思議なペン」と一躍大ヒット

ぺんてるのサインペンは当初、一般消費者になかなか売れなかったという。しかし発売の翌年、思いがけない転機が訪れる。起死回生を狙ってシカゴで行われた文具国際見本市に出展したところ、サンプルで配布したサインペンが大統領報道官の手に渡り、報道官が使っている珍しいペンを目にしたジョンソン大統領がその書き味を大いに気に入って24ダースも注文。この話を耳にしたマスコミが新聞や雑誌で大きく取り上げ、「大統領が愛用する不思議なペン」として、あっという間に人気に火が付いた。

NASAの有人宇宙飛行計画の公式ペンにも

さらに1965年~66年にかけて、NASAが有人宇宙飛行計画「ジェミニ」に使う公式スペースペンとしてサインペンを採用。毛細管現象を利用しているので、無重力空間でもインク漏れせずに書くことができるからだ。

ネット上で「シンデレラストーリー」と話題に

このサクセスストーリーはネット上で話題に。「すごいな!」「ゾクッとした」「知らなかった。これはいい話」「なんというシンデレラストーリー」「嘘みたいな本当の話」「映画1本できるレベル」など多くの反響がよせられている。

サクセスストーリーを裏付ける資料が

サインペンの大ヒットの裏側に、こんなドラマチックな話があったとは…。ぺんてるに取材したところ、この話を裏付ける当時の雑誌「Advertising Age」の掲載面を見せてくれた。
「ぺんてる」提供

「ぺんてる」提供

「Assist From White House」(ホワイトハウスからの支援)とはっきり書かれている。

大ヒットで会社を挙げてサインペンを生産

ぺんてるの詳しい話を聞いた。-----大ヒットした時の社内の反応は?注文量にも影響が?
当時のOBから聞いたエピソードですと、サインペンの爆発的人気に、国内で驚異的に受注が増え、クレヨンや絵の具の生産現場でさえもサインペンがメインになり、全社を挙げてサインペンの生産に踏み切ったが、それでも供給は間に合わなかったようです。すぐにサインペンの偽物も現れ、警察と一緒に現場へ乗り込んで取り押さえたといった珍エピソードも聞いています。

「サインペンがなければ、今のぺんてるは存在していない」

----サインペン大ヒットのエピソードは、社内でどのように語り継がれていますか?
「サインペンが起こしたサクセスストーリー」によってぺんてるが画材メーカーから、筆記具を筆頭にした総合文具メーカーへと成長した足がかりになった、というのは良く聞きます。「サインペンがなければ今のぺんてるは存在していない」「ぺんてるの本社ビルはサインペンのおかげで建った」などなどOBからは良く聞きます。(販売側、生産側で少し見解が違うところもありますが…)

「当たり前の商品」であり続けることに、こだわり

最後にサインペンに込める想いを話してくれた。
今や、世界で当たり前のように使われている「サインペン」ですが、1963年当時、「当たり前な常識」をことごとく打ち破り、ヒット商品になりました。ヒット商品になった後も、ユーザーには見えない地道な品種改善をコツコツと重ね、良質を保ち続ける「当たり前商品」になるためには尋常ではないエネルギーが必要になります。それでも、ユーザーにはそんな苦労(エネルギー)を見せず、1本100円(値上げをせず)で、常に同じ品質(見えない努力)で、威張らず、飾らず(デザインを変えない)で、常に時代の「当たり前ポジション」でいる事が何よりのこだわりであると、ぺんてるを代表して思いを申し上げます。

hatenaはてブ


この記事の関連キーワード