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ぼんやり考え事にふけっても罪悪感を抱かなくていい3つの理由

近藤辰也

2015/03/29(最終更新日:2015/03/29)


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春になってだんだん暖かくなり、日差しを浴びながらついぼんやり考え事をしてしまうことも多いのでは? とくに忙しいときは、ぼんやりしてしまうと、「ああ、また時間を無題にした…」と自己嫌悪に陥りがちだが、とりとめもなく考え事をするのは決して悪いことではない。

むしろ、忙しくて考えることがたくさんあるとき、情報がどんどん入ってくるようなときほど、脳にはぼんやりする時間を与えてあげたほうがいいようだ。本日はぼんやり考え事をしても罪悪感を抱かなくていい理由をご紹介しよう。

作業記憶の容量が大きい証拠

脳には作業記憶(ワーキングメモリ)と呼ばれる領域、すなわち、情報を一時的に保ちながらほかの操作をするための領域がある。

2012年の独マックスプランク認知神経科学研究所の研究によると、指定された文字がスクリーンに現れたらボタンを押すという単純な課題を与えた場合、とりとめもなく考え事をしながら課題を行った人と課題に集中していた人を比べると、考え事をしながら行った人たちのほうが、作業中に現れた文字をよくく記憶しており、作業記憶の容量が大きいことが示唆された。

記憶の形成・定着に役立つ

記憶はまず脳の海馬に短期記憶として蓄えられ、そこで整理されて大脳新皮質へ送られ、記憶として定着する。

2010年のニューヨーク大学の研究によると、被験者に画像の組み合わせを見て覚えてもらい、その後休憩時間を取って、好きなことを好きなように考えてもらったところ、休憩中も脳は活溌に動いており、海馬と大脳新皮質の両方が活性化していることがMRIにより確認された。

そして、活性度が大きかった被験者ほど、休憩前のテストで見た画像の組み合わせを正確に覚えていたそうだ。つまり、ぼうっとしているあいだに、脳はそれまでに入ってきた情報を整理整頓していたことになる。

創造的な問題解決に役立つ

2012年のカリフォルニア大学サンタバーバーラ校の研究者が、被験者に爪楊枝など、日常のありふれた物の「変わった使い道」を考えてもらう実験を行った。

途中で休憩を入れ、その間、被験者を完全に休息するグループ、記憶力を鍛える課題を行うグループ、ぼんやり考え事ができるような単純な課題を行うグループに分けたところ、考え事をしたグループは、休憩後に、「変わった使い道」を考える課題を再開した際、ほかのグループよりも良い成果を出すことが分かった。


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