HOMEライフスタイル 今の雑誌と変わらない?100年前の「主婦の友」電子版で復活のワケは

今の雑誌と変わらない?100年前の「主婦の友」電子版で復活のワケは

水上アユミ

2017/02/26(最終更新日:2017/02/26)


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株式会社主婦の友社

雑誌「主婦の友」の創刊100周年を記念し、1917(大正6)年の「主婦之友」創刊号が電子版で復活しました。

ある思いが生んだ創刊号

「主婦之友」が創刊したのは、全国各地で大正デモクラシーが叫ばれる時代。現在の株式会社主婦の友社の前身である東京家政研究会の創設者・石川武美さんのある思いから、雑誌は誕生しました。「結婚して、子供が生まれたら、知りたいこと、教わりたいことは山ほどあるはず。主婦たちの切実な要望にこたえるものにしたい」こうして、大衆の生活に根ざした生活技術の啓蒙誌として「主婦之友」は誕生したのです。創刊号には、旧5000円札の肖像としても知られる、新渡戸稲造の「夫の意気地なしを歎(なげ)く妻へ」をはじめ、「お金を上手に遣う五つの秘訣」「共稼で月収三十三圓(えん)の新家庭」など、昨今の雑誌でもよく見かけるような企画が満載。
株式会社主婦の友社

株式会社主婦の友社

株式会社主婦の友社

貴重な史料をこの節目に…

「主婦之友」創刊号の復活について担当者は、「100年前の雑誌ですが、今でも参考になる記事や企画がとても多く、史料として貴重だと思い、100年目の創刊日に配信しようと企画しました」と回答。「主婦の友」は1917年2月14日が創刊日。100年経った2017年2月14日に電子版を配信しました。改めて100年前の誌面を見た感想を聞くと、「現在発行されている雑誌でも掲載されているような企画が、100年も前に考えて掲載されていることに驚きました」。「一般女性にターゲットを絞った特集を組んでいる点も斬新です。財テクや夫婦の悩みなど、いつの時代も女性のたくましさや思考は一緒だと感心します」とのこと。「主婦之友」が今回電子版のみの配信となった理由について、印刷用データが存在しておらず、印刷には版を最初から作る必要があったそう。「原価をかけずに多くの人に読んでいただける方法を検討し、電子版のみの配信となりました。100円という価格設定も電子版だからこそ実現できました」と話してくれました。
株式会社主婦の友社

株式会社主婦の友社

雑誌「主婦の友」は2008年に休刊となりましたが、90年以上も愛され続け、現在発行している雑誌にも大きな影響を与えています。また、主婦の友社にとって創刊号はすべての出版物の原点であり、思い入れの強いもの。そういった企業の歴史の一部に、100年の時を経て触れられるのは非常にうれしいですね。「主婦之友」創刊号は、honto、Amazon.co.jp、楽天ブックスなど主要電子書店にて販売しています。愛読者だった方もそうでない方も、電子版「主婦之友」で当時の空気を感じてみてください。

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