
Jessica Nash Donnahoo/Facebook
「とても辛い日」にやってきた技術者
ジェシカさんの息子のセイラーくんは、生まれつき脳に障害があり、目が見えない。自分の想いを周りの人に伝えることが苦手で、この日も朝からずっとぐずっていたそうだ。セイラーくんの様子を見ながら、2歳の娘の面倒も見ていたジェシカさん。その日、夫は仕事に出かけており、掃除や洗濯などやらなくてはいけないことがたくさんあった。「とても辛い日だった」と、ジェシカさんは振り返っている。技術者であるロバートさんが、インターネットとテレビの設定のためにドナフー家を訪れたのはそんな日だ。息子を抱き上げてくれた
セイラーくんは彼に気づくと近寄って、抱っこをせがんだ。もちろん断ったところで、文句を言われるはずもない。けれどもロバートさんは、セイラーくんを抱き上げたのだ。抱き上げたり、下ろしたりを繰り返しながら作業を続け、実に45分間もセイラーくんの相手をしてくれたそうだ。ロバートさんがしてくれたのは、それだけではない。作業が終わってからも、ジェシカさんが洗濯物を畳み終えるまで、当然のようにセイラーくんを抱いていてくれた。「疲れたお母さんにとって、ホッとする出来事だった」と感じたジェシカさんは、彼の勤めるインターネット会社Spectrum InternetにFacebookを通じてこう訴えた。この家にはインターネットより必要な助けがあると感じて、助けてくれたんです。顧客サービスを超えた思いやりです。ロバートに昇給…もしくは昇進…とにかく何かを! ロバートは、あなたの会社の貴重な人材です。彼の優しさを忘れないでしょう。
60万人がリアクション
ジェシカさんの投稿は、公開から1週間ほどで60万人がリアクションし、16万件以上のシェアをうけた。コメント欄には「すばらしい」「彼は天使だ」「泣けた」など、この出来事への感銘の声や、ロバートさんへの称賛の声が寄せられている。この投稿に気づいたロバートさんも、「彼女はなんて優しい人なんだ」との喜びの声を投稿した。海外メディアによると、ロバートさん自身も4歳の子を育てるシングルファザー。ドナフー家の状態を見て、助けが必要だと気づいたそうだ。また、セイラーくんが養子であることへの反応も大きく、「家族を作る方法は一つではありません。セイラーが家族になったのは、私たちの人生で一番うれしかったこと」と、ジェシカさんはコメントしている。U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう