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「違反者は女子だけ?」服装の啓発動画に隠れた差別を女子高生が指摘、学校を動かす

JPN Manatee

2018/08/31(最終更新日:2018/08/30)


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catmoring/Twitter

アメリカの高校と聞くと、日本よりも自由なイメージを持つ人も多いだろう。しかし、実際はアメリカの高校でも服装規定があるところがほとんどだ。たとえば極端に露出の多い服装や、学校生活にふさわしくない言葉やデザインの施された服装は注意を受けてしまう。

服装違反者は女子生徒だけ?

生徒に学校にふさわしい服装とは何かを伝えようと、米テキサス州にあるMarcus高校では8月17日、服装規定に違反した生徒が教室に集められて注意を受けるという内容の動画を公開した。この動画に隠された差別に気づいた女子高生がいる。その動画がこちらだ。あなたは隠れた差別に気づくだろうか。違反者は全員ショートパンツを着用し、生足を露出している。服装違反者として登場したのは、すべて女子生徒。しかも、使われている曲は、MIAの「バッド・ガールズ」だ。

女子高生が啓発動画の差別を指摘

この動画に疑問を抱いたのが、同校の生徒でTwitterユーザー「@catmoring」さん。動画とともに、こんな怒りのコメントを投稿した。
今日、学校でこんなビデオを流したの。女子だけが違反者として登場するなんてとても悲しい。学校に服装規定がある理由は理解しているけれど、ショートパンツをはいている男の子はどうなの? 今は2018年…。どうして10代の女子を過剰に性的にとらえているの?
この投稿に反応したのは、女子生徒だけではなかった。多くの母親や大人たちも声をあげたのだ。「あなたが気付いて、シェアしてくれてよかった」「ふたりの娘を持つ母親として、この動画には愕然とした」「母親として怒りを覚えます」などのコメントが寄せられている。また、男女平等を訴える団体ERAでディレクターを務める人物から、「あなたは本当に正しい。応援します」とのコメントも投稿された。

生徒が直訴して校長が謝罪

@catmoringさんによると、登場している女子生徒は生徒会のメンバー。本人たちも疑問に思ったものの、生徒会の役目だと割り切って出演をしたという。@catmoringさんが、Twitterに不満を漏らしただけで満足してしまったら、もしかしたら物事は変わらなかったかもしれない。彼女はさらなる行動に出た。校長先生と向き合い、直接話し合ったのだ。校長は投稿があったその日のうちに、生徒とその両親に対して「“すべての”生徒に服装規定を周知する、本来の目的に沿わない動画であることを謝罪します」という内容の謝罪文を公式サイトに公開した。謝罪文では「よろしくない曲を選んだ」ことにも触れられている。@catmoringさんは、「話を聞いてくれる学校に通っていてよかった」と喜びのツイートをしている。

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