
Brittany Ernsperger/Facebook
キッチンに座り込んで泣いた日も
流しに積み上げられた食器や調理器具はかなりの量だ。実は2週間ほど前から、洗い物をできていなかったのだという。「やらなくてはいけない」「片付けたい」と思うのにできなくて、写真の3日前にはキッチンの床に座り込んで泣いてしまったそうだ。準備ができないから、3日間連続で夕食はピザ。「価値がない」「失敗作」「ゴミ」「無能」「怠け者」などの言葉ばかりが、1日中頭の中に浮かんでくる。夫に捨てられるのではないか、家に来た人に呆れられるのではないかとの不安とともに。できないことは洗いものだけではない。洗濯や掃除、着替え、シャワーを浴びることも困難になる。自分だけならまだしも、子供たちの世話も、日常のすべてが“悪夢”に感じられたという。共感の声が励みに
この写真を投稿したのは、米インディアナ州在住のBrittany Ernspergerさんだ。投稿の最後をこんな文章で締めくくっている。私は同情が欲しいわけではないんです。ただ皆さんに、私がそばにいるって知ってほしくて。もし誰かに話を聞いてほしいと思ったら、私はいつでも耳を貸します。彼女がやり遂げたのは、たまった洗い物を済ませたということ。そんな日常的な行為をしたことが、大きな意味を持つのが“うつ”というものなのだという投稿は、大きな反響を生んでいる。
3日間で13万人がリアクション
7月1日に公開されて以来、3日間で約13万のリアクションがあり、16万回を超えてシェアされた。コメント欄には「とても理解できます」「日常の苦しみを理解してくれる人がどこかにいるっていうだけで、気持ちが楽になる」「私だけじゃないんだ」など、多数の共感の声が寄せられている。反響を受けてErnspergerさんは、「みんなが私に励まされたとか、心動かされたとか言ってくれるけど、みんなが私を助けてくれているんですよ。喜びややる気、そして自信があふれてきます」とコメントしている。U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう