
morganp_2018/Twitter
米テキサス州在住のモーガン・ポーターフィールドさんは6月2日、Twitterに父親からもらったプレゼントを投稿した。
ピルケースに詰まった小銭と、くしゃくしゃの紙に書かれた手紙に、27万5000件を超える「いいね」が寄せられている。何がそれほどまでに人々の心を動かしたのだろうか。As some know my dad is mentally and physically handicapped and so especially now that he’s older he’s unable to work or earn an income but he’s been saving his pocket change for the past month for some reason and I thought nothing of it til I came home from work to this today❤️ pic.twitter.com/rdEqu6u8rf
— Morgan Porterfield (@morganp_2018) June 2, 2018
1981年に交通事故に遭った父親
ジムさんは1981年に交通事故に遭った男性だ。脳に損傷を受けたジムさんは、意識不明の状態が6週間続いた。相手の車は飲酒運転だったという。生きるために乗り越えた手術は13回。それでもジムさんとその家族は、元の生活を取り戻すことはなかった。左手や両足は思うように動かすことができなくなり、最近の出来事が記憶できなくなる短期記憶障害が後に残った。また、脳の損傷により、急な発作に襲われるようになったそうだ。仕事も続けられなくなったジムさんだが、幼い4人の子供の“父親”であることは諦めなかった。4人の子供を育てた
ジムさんはリハビリの助けも借りつつ、新しい会社で30年間勤め上げた。当時の生活は金銭的に厳しかったそうだが、ジムさんは公園に子供たちを連れていき、子供たちの話を聞き、子供たちに「愛している」と常に伝えていたとモーガンさんは振り返る。父親からの愛情は、年齢を重ねた後も変わらなかった。娘のために貯めた小銭
ピルケースに詰まった小銭は、コーヒーが好きな娘のコーヒー代として貯めていたもの。父親が数カ月かけて小銭を貯めているのを知っていたものの、それが自分のためだったと気づいたモーガンさんは、思わず泣いてしまったという。ピルケースに入っていた小銭は、11ドル19セント(約1225円)。モーガンさんは、それ以上のものを受け取った。モーガンさんは父親のプレゼントをTwitterに投稿した理由を、「父がどんなに私を笑顔にしてくれるのかを、友達にシェアしたかったため」だと語る。ツイートには、「あなたの父親ほど無私で謙虚な人に会ったことがない」「すばらしい男性が主人公のすばらしい話」「お父さんにあなたは最高だって伝えて」など、父親の行動に感動した人々から、多くのリプライが寄せられている。「私もコーヒーをおごりたい」との申し出も多くあったため、6月3日にはGo Fund Meを設立。1週間で1000人以上から、1万5700ドル(約172万円)が寄せられた。モーガンさんは集まった金額で、立ち上がりを補助する機能の付いたイスを購入するつもりという。ぜひ、そのイスで一家でおいしいコーヒーを飲んでもらいたいものだ。U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう