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全米に展開されている大手スーパー、ウォルマート。各店舗の売り上げが下がる中、「原因は人手不足では?」と指摘している人がいる。その人物とは、Belus Capital Advisorsというマーケット・リサーチ会社のCEO、Brian Sozzi氏だ。
2008年から12万人もの人員が削減されているのにもかかわらず、店舗の数は数百単位で増えている。この大型な人員整理が生んだ状況がよく分かる写真を、Brian Sozzi氏はこちらのページで公開している。
写真から分かるウォルマートの陳列の問題点は、ざっと挙げるだけでも下記の通りだ。
「販売している商品が一致しない」
ソフトドリンクの「7UP」という商品名が書かれた冷蔵庫の中には、どう見てもミネラルウォーターが入っている。ちなみに7UPは入っていない。
「ガラガラの棚」
スーパーマーケットに行って欲しいものが手に入らなければ、その店は信用を失ってしまう。野菜や生理用品など、あらゆる棚がガラガラ。しかもプライベートブランドの“Great Value”商品や、どこの店でも手に入るようなものまで品切れている。「スパイスの在庫は切らすな」がスーパーの鉄則だが、もちろんスパイスの棚にも欠品がある。
「広告が目につかない所に置かれている」
「商品をWebで選び、店舗で受け取る」というサービスを紹介する広告が、人目につかない所に放置されてしまっている。せっかくの良いサービスも、知られなければ意味はない。
「品出し用のカートが店内に放置されている」
時には品出し中の段ボールが、棚を隠してしまっていることもある。
「メチャメチャのディスプレイ」
靴売り場はカオスと化している。壊れたままの洋服ラックも。
「店の方針にそぐわないディスプレイ」
ウォルマートでは、「手が届かないほど高く積み上げる」が方針だったが、最近では床に置かれた商品も目につくように。
他にも水売り場に放置されたまま腐りかけているリンゴなど、日本人の感覚では理解できない現状が写真に収められている。
数千店規模で展開しているだけに、1店舗くらいはこのような店舗が実在する可能性は確かにありそうだが、果たしてどれくらいこのような問題が広がっているのだろうか。
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