
千葉県勝浦市にある勝浦市立清海(せいかい)小学校は、2016年3月に廃校になりました。
清海小学校は、都心(東京駅)から電車(特急わかしお)で約90分、クルマなら約2時間と、都会からもアクセスしやすい田舎。
さらに目の前には渚100選にも選ばれた鵜原(うばら)海岸があり、青い海が広がるビーチまでは徒歩1分という奇跡的なロケーションです。

CAMPFIRE/株式会社パクチー
そんな清海小学校を活用しないのはもったいないとして、2017年に株式会社パクチーが勝浦市から校舎、体育館、グランドを借り受けて運営をスタートしました。
イベントやコワーキングスペースとして活用
同社は2018年3月、校内の12の教室を「シェアキャンパス清海学園」として、スタートアップや起業家が利用するためのコワーキングスペース、シェアオフィスとしてオープンしました。
CAMPFIRE/株式会社パクチー

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もう一度みんなが集まる場所に
施設としての運営は始まりましたが、かつてのように地域住民と子どもたちが触れ合える場所はまだありません。企画案の「タブレット体験講座」や「しゃべり場」を開催するには、さらなる清掃や塗装、エアコンの設置などの費用がかかります。そこで、クラウドファンディングを活用して支援者を募ることにしました。
CAMPFIRE/株式会社パクチー

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豊かな資源を活用し、新しい空間を創造
鵜原海外では、サーフィンなどを楽しむことができ、鵜原理想郷は大自然の中をゆったりと歩く事ができます。また、市内には100ヶ所以上の宿泊施設があり温泉も楽しむことができ、食に熱いエリアとしても有名で「勝浦タンタンメン」はB-1グランプリでゴールドグランプリを獲得。
勝浦港ではカツオや金目鯛、カジキマグロなどの水揚げも多く、アワビやサザエ、伊勢海老など豊富な海の幸に恵まれた環境です。

CAMPFIRE/株式会社パクチー
このような地域や観光資源が豊富な勝浦市でも、市区部では過疎化率が高く人口は1万8000人を切ったといいます。
かつては子どもたちの学び舎だった廃校が、年齢、住む場所、職業に関わらず「みんなが集まれる居場所」として新しい空間に形を変え、活気づく日も遠くはないようです。
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