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「売上は慈善団体に寄付」世界初の賞味期限切れ食品専門スーパーにその仕組みを聞いてみた

沢海 輝

2016/05/05(最終更新日:2017/02/09)


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Wefood

近年、日本国内では少子化が問題になっているが、世界規模では人口増加による食糧危機が叫ばれており、国際連合世界食糧計画(WFP)によると9人に1人が飢餓に苦しんでいるという。その一方で、先進国などではまだ食べられる食糧が賞味期限が近い、または切れているという理由で捨てられていることも事実。そのような現状に着目し、デンマーク・コペンハーゲンで賞味期限切れの食品を専門に扱うスーパーマーケット「Wefood」がオープンした。

賞味期限過ぎの商品のみを販売

Wefoodは、デンマークでホームレスを支援する非営利団体Fødevarebankenと、世界の貧困や人権問題を支援するキリスト教系の慈善団体DanChurchAidによるジョイントベンチャー。同店では賞味期限が過ぎ消費期限が近づいている食品や、他のスーパーでは販売されないような形が悪かったり傷があったりする商品のみを販売している。今年2月22日にオープンした際には、初日から行列ができるほど大盛況だったとか。
Wefood

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そこで今回は、その仕組や利用している人々の反応について、Wefoodの広報担当Per Bjerreさんに話を聞いてみた。

品物はすべて寄付、協力企業は30社

―販売する商品はどこから仕入れているのでしょうか。すべて工場や小売店、スーパーマーケットから寄付されたものです。―寄付をしてくれる企業(ドナー)の数はどのくらいありますか?現時点では約30社ほどで、1週間に数回寄付してくれるクライアントもいれば、そこまで頻度の多くないクライアントもいます。
Wefood

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―ドナーからの反応は?食品ロスを減らすことができてとても喜んでくれています。また、「イイ話」を周りに伝えられることにも満足してくれています。

割引率は30~70%

―寄付される食品の量は1日にどれくらいですか?おそらく1,000から2,000種類くらいだと思います。小さなスーパーなので。―価格は他のスーパーに比べてどのくらい安いのでしょうか?30~70%ほど安く購入できます。
Wefood

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―毎日どのくらいの客が訪れますか?300~500人ほどです。反応はポジティブなものが主で、毎日開店前から並んでくれる人もいます。―なぜそれほど多くの集客ができていると思いますか?やはり値段でしょうか?安い値段で販売しているスーパーはほかにもたくさんあるので、「食品ロスの問題に対して何かしたい」という考えがあるのだと思います。
Wefood

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―現在抱えている問題点などはありますか?我々に興味をもって訪れてくれた顧客数に対して、充分な食品が用意できていないという問題点があります。ただ、今後はより多くのドナーからたくさんの寄付が集まるだろうと確信しています。

今後は国内で店舗広げる

斬新な取り組みで国内外から注目を集めるWefoodは、今後デンマーク国内に広く店舗展開していく予定だそう。また、現時点では詳細は決まっていないとのことだが、将来的には国外にも店舗を設けていきたいと考えているとか。なお、同店の売上はDanChurchAidに寄付されるとのことだ。

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