HOMEトレンドニュース 西日本豪雨で川が氾濫、1人の犠牲者も出さなかった京都の町│テレビドキュメンタリー

西日本豪雨で川が氾濫、1人の犠牲者も出さなかった京都の町│テレビドキュメンタリー

Ericolatte

2019/09/30(最終更新日:2019/09/30)


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出典:京丹波町プレスリリース

京都府京丹波町(きょうたんばちょう)の町営放送・京丹波町ケーブルテレビはこのほど、2018年7月の西日本豪雨で壊滅的な被害を受けた同町が、なぜ1人も犠牲者を出さずに済んだのかという検証番組を制作した。同番組は、全国のケーブルテレビの優れた番組を称える、第45回日本ケーブルテレビ大賞「番組アワード」にて、コミュニティ部門の奨励賞を受賞した。
出典:京丹波町プレスリリース

出典:京丹波町プレスリリース

土石流に襲われた集落

2018年7月に西日本を中心に襲った豪雨は、死者237人、行方不明者8人を出すほどの甚大の被害をもたらした。京丹波町でも降り始めからの雨量が300ミリを超え、大雨特別警報と避難指示が発令されたという。特に約40世帯が暮らす同町の上乙見(かみおとみ)地区では、7月7日朝に川が氾濫し、土石流が集落を襲った。まだ住民たちが目を覚ましていない早朝の出来事であったが、同地区の住民は、全員安全な場所に避難ができており、1人も命を落とさなかったという。

地元消防団員の呼びかけ

同番組によれば、全住民の命が助かったことの背景には、地元の消防団員の活躍があったという。7月7日の午前5時半、大雨が降った後に地域を巡回していた彼らは、川の異変をいち早く察知。避難指示が発令されるのを待たずして「住民をたたき起こして避難させよう」と、1軒1軒を回り、避難を呼びかけたという。
出典:京丹波町プレスリリース

出典:京丹波町プレスリリース

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出典:京丹波町プレスリリース

地域住民の大半は、指定避難所へ移動ができたが、消防団員含め15人が取り残されている状況下で、ついに川の氾濫が起きた。この15人は互いに協力し合い、高台にある「お堂」に避難。全員が無事に避難ができたのだ。同番組で取材を受けた地域住民は、声をそろえて「消防団の避難の呼び掛けのおかげで、命が助かった」と話す。
出典:京丹波町プレスリリース

出典:京丹波町プレスリリース

出典:京丹波町プレスリリース

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避難の成功モデルとして

さらに撮影クルーは、京都大学防災研究所の矢守克也教授とともに、現地調査を実施。住民たちが避難指示を待たずに避難を行い、その結果全員の命が助かったことの意義を考察した。矢守教授は番組内で「避難指示を出すのが遅かったと批判することは簡単であるが、町からの避難指示が出るまでに、消防団と地域住民が協力して避難が成功したことを、お伝えすることに大きな価値がある」と述べている。
出典:京丹波町プレスリリース

出典:京丹波町プレスリリース

京丹波町ケーブルテレビは今回の受賞を受け、同町の地域防災力の高さを多くの人に知ってほしいとしている。日本ケーブルテレビ大賞「番組アワード」は、全国のケーブルテレビが制作した優れた番組をたたえるため毎年開催されている。第45回の応募作品数はコンペティション部門51本、コミュニティ部門72本、4K部門19本、新人賞部門36本、合計178本。コミュニティ部門は入賞9作品、うち奨励賞に4作品が選ばれた。

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