HOME特集 ガラス細工の“モヤシ”に絶賛の声…製作者に作り方を聞いてみた

ガラス細工の“モヤシ”に絶賛の声…製作者に作り方を聞いてみた

遠藤まゆみ

2016/05/09(最終更新日:2016/05/26)


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青山久美氏提供

ゆでられて透き通ったモヤシ。ラーメンに入っていたものを取り出して並べたもの…ではない。実はこのモヤシ、ガラス細工だ。

ガラス工房の作品

北海道・小樽の旅行土産の定番といえばガラス細工で、小樽の町にはガラス工芸を体験できる工房が並んでいる。この「モヤシ」はその中のひとつ「大正硝子 ほっこり家」で見ることができる。店に訪れた人がツイッター上でこのガラス細工の「モヤシ」の画像を投稿し、たびたび話題になっていた。

キャリア20年のバーナーワーク作家

モヤシを製作したのは小樽市在住のバーナーワーク作家、青山久美さん。バーナーワークとは、バーナーの炎でガラスを溶かしてガラス細工を作る方法だ。青山さんは元々はガラス工芸品店の店員として働いていたが、バーナーワークの勉強を始めるようになり、バーナーワーク作家として活動するようになった。今年で20年目になるという。こちらは、青山さんが日頃製作しているガラス細工だ。
青山久美氏提供

青山久美氏提供

青山久美氏提供

青山久美氏提供

「モヤシ醤油ラーメンを参考に」

青山さんは「モヤシ」を作り始めた経緯について話してくれた。「モヤシを作り始めたのはお客様の注文がきっかけです」モヤシと言えばラーメンの具の定番だ。なぜこれを青山さんに発注したのかは不明だが、「お昼ごはんにラーメン屋さんのモヤシ醤油ラーメンを食べて、その何本かを持ち帰って午後からそのモヤシを観察しながら製作にあたりました。模写すべく作ったので、出来上がったものは火の入ったモヤシになりました(笑)」「モヤシ」の大きさは、醤油モヤシラーメンに入っていた実物大だそうだ。青山さんの製作実演を見ていた来店者も、目の前でガラスがモヤシになっていく様子に驚きを隠せなかったようで、見学しながらザワついていたという。モヤシのガラス細工を面白いと思った青山さんは上司にかけあって「商品化」し、ガラス工房でのバーナーワーク体験のメニューに加わることとなった。1本400円(税抜)で販売もしている。
青山久美氏提供

青山久美氏提供

「出来上がったモヤシの形を楽しんで」

まったくの初心者でも、ゆで上がった直後のようなモヤシを目指すことはできるのだろうか。青山さんは、「上手ではなくても、モヤシにも色々なカタチがありますので、その人でしか作り得ない、オンリーワンの形に仕上がります(笑)」という。「豆が大きく出来上がったら豆モヤシになりますし、ヒゲが長く作れなければ、下処理済みですね(笑)。出来上がったカタチを見ながら、楽しめます」個性的なモヤシが出来上がるかもしれないが、それもまた楽しいものかもしれない。「ほっこり家」では、金・土・日曜祝日に実演と体験指導を行っている(事前に予約が必要)。小樽に旅行する機会があったら、記念にモヤシを作ってみては。

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