HOMEライフスタイル 「50代の賃金は貢献度の割に高い」と考える人事担当者が約4割

「50代の賃金は貢献度の割に高い」と考える人事担当者が約4割

九森信造

2014/03/31(最終更新日:2014/03/31)


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外資系企業やベンチャー企業が国内で増え、「年功序列」「終身雇用」以外の働き方も広まりつつある。けれど、現状ではまだまだ年齢や勤続年数が増えると一律で給与が増えていく定期昇給(定昇)を取り入れている上場企業が大半のようだ。

日本生産性本部が2014年3月19日に発表した上場企業172社の人事労務担当者を対象にした調査によれば、定期昇給制度の有無について尋ねた問いに、「定年まで定昇あり」が17.6%、「一定年齢まで定昇あり」が50.0%と7割近い企業が「定昇あり」と答えた。

貢献度と賃金が見合っていないのは「50歳代」か

同調査によれば、「一定年齢まで定昇があり」企業の定昇が終わる平均年齢は48.9歳だった。

一方で、「業務内容や成果・貢献度に比べて賃金水準が見合っていない(賃金水準が高い)社員は、どの年齢層に多く見られるか」と尋ねたところ、「特定の年齢層にかたよっていない」が44.9%と最も多かったものの、「50歳代」と答えた企業が39.5%に上った。

これらのデータだけ見ると、定昇で賃金が上がりきった年代層で業務と賃金のミスマッチが起きているようだ。

定昇後の年代のミスマッチを感じながらも定昇は維持傾向

前述のとおり、最近では年功序列型の人事評価制度から切り替える企業も表れているが、上場企業の多くは定昇をまだまだ続けるようだ。

定昇がある企業に「今後の定昇制度の維持についての意向」を尋ねたところ、「現状のまま維持する」が72.3%だった。

新卒一括採用という仕組みを取り入れている国は世界でも数少ない。近年ではその弊害なども多く挙げられているが、「若いころから長い間勤めてくれた社員には、定年まで安心して働いてもらいたい」という企業側の考えがあるのかもしれない。


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