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大手から創業1年目の企業に転職!unname26歳社員に学ぶ、目の前のことに向き合う心がけの大切さ

長澤まき

2021/05/07(最終更新日:2021/05/07)


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提供:株式会社unname/青木喬平さん

転職や副業、フリーランスなど、多様な働き方が当たり前になりつつある中、「自分のこれからの働き方・生き方について改めて向き合いたい」「転職など、キャリア転換経験者の考え方や仕事への向き合い方を参考にしたい」と考えている若手ビジネスパーソンは多いのでは?

株式会社unnameの青木喬平さん(26歳)は、新卒で入社した株式会社リクルートマーケティングパートナーズで営業や戦略立案等を手がけた後、創業1年目の株式会社unnameに転職。現在は、企業やサービスの存在理由を一文で表現するコンセプトメイキングを担当しています。

大手企業から創業間もない企業への転職を決断した経緯とは?キャリアについてどのような考えを持っているのか?青木さんに取材しました。

想いを言語化するコンセプトメイキング

株式会社unnameは、マーケティングの側面からクライアントの事業成長を支援するサービスを展開。この4月に創業2周年を迎えました。

同社が提供する「コンセプトメイキング」は、企業やサービスの存在理由を言語化するサービス。

経営者やサービス開発者が持っている“うまく言葉にできていない熱い想い”をヒアリングして、届けたい人に伝わる言葉に言語化し、それに併せたビジュアル策定までを提供しています。

提供:株式会社unname

「自分は何をしたいのか」で会社選び

コンセプトメイキング担当の青木さんは1994年6月生まれ、現在26歳。

2018年に新卒で株式会社リクルートマーケティングパートナーズに入社し、カーセンサー事業部でのリテール営業や、結婚情報誌ゼクシィでマーケティングを活用した戦略立案・ブランディングなどを担当した後、2020年4月に同社にジョインしました。

-----これまでのキャリア選択について教えてください。学生時代からマーケティングの仕事がしたいと考えていたのですか?

青木さん:就活時はマーケティングの仕事がしたいとは全く考えておらず、「自分はなにをしたいのか」という観点から幅広い企業を受けていました。

リクルートマーケティングパートナーズにはインターンがきっかけで入社しました。

インターン生とメンターから成るチームで実際のクライアントに企画を提案するという内容だったのですが、価値観やスキルが全く異なるメンバーで議論して企画を創り上げる体験がとても面白く、この会社で働きたいと思うようになりました。

-----新卒社員としてどのように仕事に向き合いましたか?

青木さん:営業として、数字・結果を求められる仕事を担当していました。

当初はなかなか結果に繋がらなかったのですが、上司や先輩に何度もフォローしてもらったり、顧客に強く向き合うクライアントの姿を見たりすることで、顧客に寄り添う“顧客志向”の大切さに気付き、自分の営業スタイルを顧客志向へと徐々に変化させていきました。

顧客が一番困っていることは何かをヒアリングするなど、顧客に向き合うことを心がけるようにしたところ、それが顧客の課題解決に繋がり、次第に結果を出せるようになっていきました。

-----顧客に向き合うために、具体的にどのような工夫をしましたか?

青木さん:“顧客が大切にしていることを、自分も大切にする”ということです。

例えば、自分が担当しているクライアント(結婚式場)に「大事にしているものは何ですか?」と聞いたところ、結婚式場の利用者だと教えてもらい、実際に結婚式を見学させていただきました。

その結果、結婚式場の利用者がどんな思いで結婚式を挙げているのか、自分のクライアントがどんな思いで仕事をしているのかといったことが見えてくるようになりました。

提供:株式会社unname/青木 喬平さん

転職にネガティブな印象は全くなかった

​-----転職を考えるようになったのはなぜですか?

青木さん:友達からWantedlyというビジネスSNSを教えてもらい、そのサイトを見ているうちに、世の中には自分が知らなかったさまざまな会社があることに改めて気付きました。

また、僕は当時、役割意識を持って仕事に取り組んでいましたが、幼少時代から熱中していたサッカーのように「なんとしてもこの試合に勝つ」という使命感までは感じることができず、「使命感を持って取り組めるような仕事がしたい」と思い、転職を考えるようになりました。

-----現在の会社に転職した経緯は?

青木さん:起業も含めていろいろと考えていた時に、ネット上で偶然、unname社長 宮脇のnoteを目にし、そこに書かれていた「世の中に『没頭の仕組みを生み出す』ことで、人生のピークを更新できるような企業集団を目指したい」という想いが自分の想いとほぼ一致していることに感銘を受けました。

そこで、実際に宮脇に会って話を聞いたところ、互いの想いが一致しているだけでなく、創業1年目というこれから全てを創り上げていく会社で働けることや、会社の理念である「Update your peak.(世の中の_、をアップデートさせる)」に初期段階から取り組めることに魅力を感じ、転職を決意しました。

-----転職するにあたって、不安などの心理的なハードルはありませんでしたか?

青木さん:全くありませんでした。

もともと転職について全くネガティブなイメージを持っておらず、当時抱いていたのは「もっと面白いことをできたらいいな」ということだけでした。

-----新しい挑戦を恐れない強さは、どうやって身に付いたのですか?

青木さん:幼稚園の年少から小学3年の終わりまで、父親の仕事の都合で中国の青島で過ごしたことが影響しているのかもしれません。

日本人が全くいないインターナショナルスクールで多くの価値観に触れたことや、予測不能なことが当たり前の環境で育ったためか、新しいことや先の見えないことが普通だと思えるようになりました。

提供:株式会社unname/代表取締役 宮脇啓輔さん(左)と青木喬平さん(右)

未知な状況を楽しむ

-----転職後、新しい会社での仕事にどのように向き合いましたか?

青木さん:大手と違い、まだクライアントもほぼおらず、サービスも固まっていない、リソースも予算もないという状況でしたが、「とにかくできることをやる」「できないことも急ピッチでできるようにする」という想いで仕事に向き合っていました。

-----コンセプトメイキング担当として、実際にどのようなことをしていますか?

青木さん:企業やサービスの根底にある表に出ていない価値観を、適切な言葉にして届けています。

「誰に何を届けるか」を大切に、クライアントの幼少期のお話から今行っている事業の背景など、いろいろな角度からクライアントの根底にある大事にされている価値観を探って言語化。

相手が興味を持っていることだけでなく、逆に興味がないことや嫌だと思っていることについても聞きだすことで、より相手の思いの根底にあるものを深く把握するようにしています。

-----前職での経験はどのように活きていますか?

青木さん:前職で得た、“その人がなにを大事にしているのか”を知ろうとする姿勢が、現在の仕事でも活きていると思います。

成長は結果、今に向き合うことが大事

-----職場を変わっても成長し続けるためには、その時々の仕事にどのように向き合うことが大切だと思いますか?

青木さん:僕は、成長は結果論だと思っています。

成長するために働いたり行動したりするのではなく、「この会社をどうやって大きくしていくか」「ビジョンやミッションをより具体化・明確化するためにはどうすればいいか」といった理念やビジョンに向き合って行動や努力を続けることで、結果的に成功につながるのではないでしょうか。

成長することを目的にするが故に、目の前にある仕事や顧客のことが見えなくなるようなことは絶対したくなくて、今ある目の前のことに向き合う心掛けが、どんな場所・状況においても大事だと考えています。この繰り返しが結果的に自己成長になっていきます。

仕事に関係ないことが活きる瞬間がある

-----これまでを振り返って「やってよかった」「ためになった」と思う行動などはありますか?

青木さん:自分について深く考え、それを語れるように訓練したことです。

僕は就活時、新卒採用で求められるのは「何ができるか」ではなく「一緒に働きたいか」なのではないかと考え、自分についてきちんと語れるようにするために、幅広くOB訪問をしました。

そうすることで、社会人に向けて自分について語る訓練ができたのに加え、思いがけない視点からアドバイスをいただけて自分の視野を広げることもできました。

-----逆に、「これはやっておけばよかった」ということはありますか?

青木さん:仕事ではないことや興味がないことにも、もっと触れておけばよかったなと思います。

例えば、仕事をしていると、日常生活で触れた舞台の演出や本の装丁、小説のストーリー展開といったさまざまな出来事が、仕事のアイデアに繋がる瞬間があります。

今は忙しくて、仕事以外のことに触れられる機会が少ないので、学生時代や新入社員時代など時間に余裕があった時に、もっといろいろなことに触れておけばよかったと思います。

キャリアという言葉に囚われすぎないで

-----青木さんにとって“働く”とは?仕事やキャリアへの向き合い方を教えてください。

青木さん:“働くこと”や“キャリア”という視点ではなく、基本的に、その時々に自分の中にある目的に向かって進んでいます。

「自分の中には今こういう目的があるので、それを実行するにはどうするか」といったように、自分の目の前にある目標に向けてアクションを考え、実際に行動に移すようにしています。

-----これからキャリアを積み重ねていく若手ビジネスパーソンに向けて、伝えたいことやエールをいただけますか?

青木さん:“キャリア”という言葉に、あまり囚われないでほしいと思います。

言葉というのは人の可能性を広げることもあれば、限定することもあります。例えば、少し前までは“キャリア”ではなく“出世”という言葉がよく使われていて、出世を目指している人が多かったのではないでしょうか。

5年後の世界がどうなっているのかもわからないような急激に変化している時代において大切なのは、まず行動してみることと、自分と向き合うこと。

自分の過去や現代を振り返ってみて、埋もれている自分の想いを見つけて行動することで、自分の未来に繋がっていくのではないかと思います。

また、キャリア選択に成功はあっても失敗はない。どのような選択をしたとしても、その後の展開は自分の行動次第でどうにでも変えることができるのではないでしょうか。

長期的なビジョンを持つことはもちろん大切ですが、あまり先のことまで考えすぎて何も行動できずにいては、どこにも辿り着くことができません。また、どれだけ考え抜いたキャリアでも、その時の社会情勢や自分のライフステージの変化により、目指すものが変わることもあります。

まずは、自分の中に潜んでいる想いを見つめ直して、自分なりの「今、何をしたいのか」「現時点でどうなりたいのか」を見つけて一歩踏み出すことを積み重ねていくことで、長期的な自分のキャリア・生き方に繋がっていくのかもしれません。

出典元:unname

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