株式会社かんき出版は9月3日(木)、高橋信氏著「データ分析の先生!文系の私に超わかりやすく統計学を教えてください!」を全国の書店およびオンライン書店等で発売する。
ベストセラーとなった「東大の先生!文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!」からスタートした、累計28万部突破の人気シリーズの第4弾として、この度新たに「統計学」が登場した。
統計学を理解できれば相当な武器に
同書によると、ビッグデータ・データサイエンス・データドリブン経営など、最近のビジネス界では何かにつけて「データ」という言葉がつきまとうという。これに伴い、しばしば「統計学」という言葉も一緒に顔を出すとも。
現代において、理解できれば相当な武器になる統計学だが、特に文系の人にとっては、そう簡単に理解できるような分野ではないという。
著者の高橋 信氏によると、一般的な統計学入門書は大学で初めて学ぶ人に向けたものであり、高校数学をマスターしていることを前提として話が進むので、中高で数学をあきらめた人が読みこなすのは不可能とのことだ。
そのため数学嫌いの人が1冊で統計学のすべてを学べる本はないとする一方、数学が苦手でも現代人の教養として知っておいた方がいい内容もあり、本書はそんな人々のための「統計学の翻訳書」だとしている。
- 統計学ってそもそも何?
- 便利そうというのはわかるけど、どう役立つの?
- 世の中にあるデータってどのくらい信用できるの?
こうした疑問からはじまり、「母集団の割合の推定」や「重回帰分析」までをわかりやすく解説している。
数字が苦手な人はもちろん、統計学の初学者や独学で挫折してしまった人、過去に学んだものの理解に不安が残る人などにおすすめだという。
数学が苦手でもデータに振り回されなくなる
解説は、著書と完全なる文系人間を自称するライターとの会話のみで進んでいくという同書。
とんちんかんな質問をしたり、心が折れそうになったりするライターに対して、統計学のプロである著者がわかりやすい解説で理解に導いていく。全7日の授業を通して、読者のデータリテラシーを高めていくとしている。
1日目 【リテラシー向上のため】統計学の概要を知る
2日目 【リテラシー向上のため】無作為抽出の重要性を知る
3日目 【基礎知識として】データの雰囲気をつかむ 前編
4日目 【基礎知識として】データの雰囲気をつかむ 後編
5日目 【基礎知識として】正規分布を知る
6日目 【実用スキルとして】母集団の割合を推定する
7日目 【実用スキルとして】重回帰分析で未来の予測をする
統計学の雰囲気を理解しながら、最終的には実用的な分析手法である「母集団の割合の推定」と「重回帰分析」についても学べるとし、同書を読めば、数学が苦手な人でもデータに振り回されなくなるという。
著者の高橋信氏は1972年新潟県生まれ。九州芸術工科大学(現・九州大学)大学院芸術工学研究科情報伝達専攻修了。民間企業でデータ分析業務やセミナー講師業務などに従事した後、大学非常勤講師や非常勤研究員などを務めた。現在は著述家として活動するかたわら、企業や大学などでの講演活動にも取り組んでいる。
学生時代に、誰からも頼まれていないのに、また誰にも見せる予定がないのに、中学生と高校生に向けた数学教材を制作していたという同氏。著書には「マンガでわかる統計学」「マンガでわかるベイズ統計学」「マンガでわかる線形代数」などがあるという。
同書は1650円(税込)で9月3日(木)に発売予定。その他詳細については同社プレスリリースで確認できる。
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