1. 5Gを生かすサムスン「Galaxy S20」シリーズ&縦折りスマホ「Galaxy Z Flip」の強みとは【石野純也のモバイル活用術】

5Gを生かすサムスン「Galaxy S20」シリーズ&縦折りスマホ「Galaxy Z Flip」の強みとは【石野純也のモバイル活用術】

 サムスン電子は2月11日(現地時間)に、米カリフォルニア州サンフランシスコで「Galaxy S20」シリーズと折りたたみスマートフォンの「Galaxy Z Flip」の計4機種を発表した。

Galaxy S20シリーズは5Gが標準に

5Gを生かすサムスン「Galaxy S20」シリーズ&縦折りスマホ「Galaxy Z Flip」の強みとは【石野純也のモバイル活用術】 1番目の画像Galaxy S20シリーズは3機種。左からGalaxy S20、S20+、S20 Ultra 
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“縦折り”でコンパクトになるGalaxy Z Flip 

 Galaxy S20は999ドル(約11万円)で、3月6日に発売。Galaxy Z Flipは1380ドル(約15万円)で、海外では2月14日に店頭に並ぶ。日本では、KDDIがいち早くGalaxy Z Flipの導入を表明しており、グローバルとほぼ同タイミングの2月下旬に発売する。

  Galaxy S20シリーズでは、5G対応をさらに拡大した。1年前のGalaxy S10は、派生モデルの「Galaxy S10 5G」だけが5G対応モデルだった。5G対応は、あくまで別枠だったというわけだ。これに対し、Galaxy S20シリーズは、最上位版の「Galaxy S20 Ultra」や上位版の「Galaxy S20+」だけでなく、標準モデルの「Galaxy S20」まで5G対応スマホになった。 

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3機種とも5G対応。5G対応が特別なものではなくなった

5Gを生かす─カメラは8K動画対応

  5Gを生かす機能も、ふんだんに盛り込まれた。中でも強化されたのは、カメラ機能だ。

 3機種共通で対応したのが、8K/30fpsでの動画撮影。8K動画撮影中に静止画を撮影できたり、再生時に一部を拡大できたりと、8Kならではの工夫も盛り込まれている。 

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動画は8K対応でデータの転送速度が速い5G向きの機能だ

  ビジュアルコミュニケーションの新提案として、組み込まれたのが「シングルテイク」だ。10秒程度の動画のシーンをAIが判別し、複数の静止画、動画を生成する。そのうちのいくつかには、自動でフィルターがかけられるのもおもしろい。何かを撮影するときは、とりあえず動画を撮っておくという使い方を促す機能と言えるだろう。 

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「まず動画を撮る」というユーザー動向をにらんで開発さえた「シングルテイク」

ディスプレイのフレームレート倍増でゲームも滑らかに

   5Gでは、低遅延を生かしたクラウドゲームサービスの増加が予想されており、特に対コンシューマーではキラーコンテンツになる可能性も高い。

 スペックの高いGalaxy S20シリーズは、ゲームにも強い端末だが、その機能にもさらに磨きをかけた。具体的には、ディスプレイのフレームレートを、60Hzから120Hzと倍増させた。これによって、表示がより滑らかになり、ゲームを快適に楽しめる。


6400万画素のセンサー×高倍率レンズ

  Galaxy S20、S20+とS20 Ultraでアプローチの仕方は異なるが、ズームの強化も3機種の共通項と言える。従来のGalaxyは、焦点距離の長いレンズを搭載し、レンズを切り替えることズームを行っていた。

 これに対し、Galaxy S20、S20+のズームカメラの画角は、広角カメラとほぼ同じだ。代わりに搭載されたのが、6400万画素のイメージセンサー。この一部を切り取ることによって、ズームの代わりにしているというわけだ。

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Galaxy S20、S20+は最大で30倍の超解像ズームに対応

  さらに、Galaxy S20 Ultraは、潜望鏡型に屈曲させたレンズを積むことで、最大のズーム倍率として「100倍」を打ち出した。日本で発売されたファーウェイの「P30 Pro」が50倍ズームを搭載していたが、サムスン電子は、高倍率なズームレンズと高画素なセンサーを組み合わせることで、これを超えた格好だ。

 ただし、100倍はあくまでプロモーション的な数値で、実際には画質の劣化も目立つ。それでも30倍で、それなりに実用的な写真が撮れるのは驚異的だ。 

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Galaxy S20 Ultraの超解像ズームは、なんと最大100倍

「Z世代」狙う縦折りスマホ、KDDIが独占提供

  これらの5G対応モデルとは別枠として発表されたのが、縦折りが可能なGalaxy Z Flipだ。Galaxy Foldが本のように横に開閉でき、開くとタブレットに近い大画面端末として使えたのに対し、Galaxy Z Flipは縦に折って収納しやすくするのが折り曲げる目的。折り曲げる方向が違うことで、両端末は目指す方向も真逆になっていると言える。

  Zの型番が示すとおり、同モデルは「ジェネレーションZ」と呼ばれる若年層がターゲットだ。大画面といった機能性より、コンパクトに持ち運べるデザイン性を優先したのも、そのためだ。デザインへの取り組みでは、ニューヨークブランドのトム・ブラウンとコラボレーションしたモデルも発売される。

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縦折りが可能なGalaxy Z Flip
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たたむと、正方形に近いコンパクトなサイズになる 

  日本では、KDDIがGalaxy Z Flipを独占提供することが決まった。電気通信事業法の改正で端末の割引に制限がかかり、販売には急ブレーキがかかりつつあるが、普及価格帯のスマートフォンだけでは面白味が欠けたラインナップになってしまう。独占的に取り扱うことによる宣伝効果も見越して、販売に踏み切った格好だ。

  同じくauが独占的に扱ったGalaxy Foldも目標台数は超えたといい、こうした成功体験もGalaxy Z Flipの導入を後押しした。価格が下がっていることに加え、取り扱い店舗数も大幅に増やしており、Galaxy Fold以上のヒットになることは確実と言えそうだ。

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