1. 「何も、考えたくない。ただ、温泉に入りたい」共感を呼ぶ小田急ロマンスカーの広告、担当者が語る狙いとは?

「何も、考えたくない。ただ、温泉に入りたい」共感を呼ぶ小田急ロマンスカーの広告、担当者が語る狙いとは?

雄大な温泉の写真に「何も、考えたくない。ただ、温泉に入りたい。」というシンプルなコピーを添えた小田急ロマンスカーのポスターに、ネットユーザーが多くの共感の声を寄せている。

心に刺さる広告はどのように作られたのか? 制作した小田急箱根ホールディングスに取材した。

小田急ロマンスカーの広告に共感の声

同社は2019年冬、小田急ロマンスカーの広告シリーズ「きょう、ロマンスカーで。」の新たなポスター「空と温泉」篇を公開した。

雄大な自然を見渡す温泉の写真に、「何も、考えたくない。ただ、温泉に入りたい。」というコピーが添えられている。目前に迫る温泉からは湯気が立ち昇り、まるで見ている人の心に浮かぶ願望をそのまま映し出したかのようだ。

この広告はネット上で話題になっており、ネットユーザーから「完全に『わかる…』という感想しかない」「令和イチ心に刺さった」「響く」「なんて情緒深いキャッチコピー」「秀逸」など、多くのコメントが投稿されている。

「何も、考えたくない。ただ、温泉に入りたい」共感を呼ぶ小田急ロマンスカーの広告、担当者が語る狙いとは? 1番目の画像ロマンスカーポスター「空と温泉」篇=出典元:小田急ロマンスカー公式サイト

心の声をコピーに

このポスターは公開する1年前の2018年に企画したもので、写真は同年に箱根町二ノ平にある「箱根小涌園 天悠」6階の大浴場「浮雲の湯」で撮影したという。

同広告を担当したADKマーケティング・ソリューションズ 営業の古賀叡人さんに詳しい話を聞いた。

-----どのような経緯・狙いで試作した広告ですか?

「『必要以上に感じているストレスからの、解放。』というコンセプトと、天悠のお風呂の気持ちよさがマッチすることを発見し、この広告は生まれました」

-----名所や名物のPRではなく、心の声をコピーにするというアイデアはどのように発案したのですか?

『きょう、ロマンスカーで。』のポスターは、箱根の観光地や施設の紹介ではなく、そこを訪れた人の思いを表現し共感を得ることを目的にしているため、心の声をコピーにしました」

純粋な気持ちになれるシンプルな言葉を模索

-----コピーを作るにあたって、特にこだわった点は?

「見た人が、子どものような純粋な気持ちになれるシンプルな言葉を模索する中で生まれました」

-----ネット上に「共感する」という声が多数寄せられていることについて、感想をいただけますか。

「このコピーに共感していただけるということは、みなさん、やっぱりすごく疲れているんだなぁ、という気持ちです」

箱根のファンを増やしていきたい

同社は2002年の夏から、毎年春・夏・秋・冬に同シリーズの広告を公開。

いずれも雄大な景色のポスターや、臨場感ある景色に短いコピーが添えられたポスターなど、シンプルながら心に迫るポスターだ。

「何も、考えたくない。ただ、温泉に入りたい」共感を呼ぶ小田急ロマンスカーの広告、担当者が語る狙いとは? 3番目の画像
ロマンスカーポスター「空と温泉」篇=出典元:小田急ロマンスカー公式サイト
-----「きょう、ロマンスカーで。」の広告に込める思い・ビジョンを聞かせてください。


「共感性の高いコピーや情緒的な風景を軸に、ロマンスカーで行く箱根というブランドの育成を目的にしてやってきました。これからもそのアイデンティティを崩すことなく、持続的に箱根のファンを増やしていきたいです」

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