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英会話をリアルタイムに書き起こすサービス「Otter」、ドコモなどが日本国内で本格展開へ

鈴木京

2020/01/29(最終更新日:2020/01/29)


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「はなして翻訳」で培った会話系翻訳のノウハウをもつ株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は1月22日、英語音声を自動で文字起こしする音声認識AIサービス「Otter」を提供するAISense,Inc.(以下、Otter.ai)と、日本での事業展開に向けて協業を開始した。

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ドコモの100%子会社である株式会社NTTドコモ・ベンチャーズを通じて、Otter.aiに2019年12月12日に出資を完了。今後両社は日本国内での「Otter」の普及に取り組む。

また、ドコモ、Otter.ai、TOEIC960点相当の機械翻訳サービスである「Mirai Translator」を提供する株式会社みらい翻訳の3社で連携し、新たなサービスの開発を進めていく。

英語音声をリアルタイムにテキスト化

「Otter」は、スマートフォンで録音した英語音声をリアルタイムにテキスト化するサービスで、世界中で100万人以上が利用している。

講演や会議など長時間にわたる英語音声や複数人の音声識別に対応しているほか、AIを活用することで、前後の文脈に合わせて文章を自動で修正しながらリアルタイムに精度の高い文字起こしができるのが特徴。英語での会議のレポートや議事録の作成時間が大幅に削減できる。

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また、テキスト化された内容のキーワード検索や、テキストをタップするだけで聞き直しができるなど、録音した内容の振り返りがしやすいのもメリット。

2020年1月からテスト運用開始

ドコモは日本市場での需要や有用性などについて調査を開始し、2020年度からは国内企業への導入支援を進める予定だ。

調査の一環として、2020年1月8日からグローバル人材育成・語学教育のベルリッツ・ジャパン株式会社が全国に展開するベルリッツ・ランゲージセンターにて、受講生への「Otter」の利用案内を開始した。

レッスンを「Otter」で録音することにより、授業内での会話が文字として記録される。そのテキストのうち、音声を確認したい部分をタップすることで、録音された音声を再生して復習に活用できる。ドコモでは、学習の振り返り効果などを検証していく。

ビジネスのグローバル化が進む現在、これまで多くの時間をとられていた翻訳業務を効率的に行いたいという需要は、今後も高まっていくはず。有用なサービスを賢く活用したいものだ。

Otter


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