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損保ジャパンが「広告詐欺保険」を発表、代理店の損害を補償 アドフラウド対策

Yuka Haga

2020/01/28(最終更新日:2020/01/28)


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損害保険ジャパン日本興亜株式会社とMomentum株式会社は、不適切な広告配信を防ぐための「アドフラウド(広告詐欺)保険」を共同開発し、2月から提供を開始する。

両社によると、同様の保険は業界初という。

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イメージ画像/AdobeStock

悪質なアドフラウド(広告詐欺)が増加

インターネットサービスの発展と共に、インターネット広告の取引が増加している広告業界。

同社によると、近年は機械による自動配信広告が主流となるなか、広告費用をだまし取られたり詐欺広告を配信されたりと、企業の広告出稿へのリスクが増加しているという。

広告掲載先のドメインを操作し不正に広告収益を得ようしたり、広告枠にプログラムを仕込み閲覧数を水増しして広告費をだまし取るなど、悪質な広告詐欺の手口は多岐にわたる。

昨年11月には、公益社団法人日本アドバタイザーズ協会がデジタル広告に対して「広告代理店等は、アドフラウドを検出した場合に広告主に対して広告費用の払い戻しをする必要がある」と発表するなど、取り組みが進められてきた。

広告出稿のリスク対策に

「アドフラウド(広告詐欺)保険」では、効果が見込まれない広告出稿リスクを避けるためにアドフラウド指数を保証する。

指数を超過した場合には、広告代理店が広告主に対して一定額を払戻す仕組みで、払い戻しによる広告代理店の損害を、損保ジャパン日本興亜が補償するというもの。

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広告代理店が広告詐欺を抑制し、継続的にリスクを可視化・分析する必要があるため、この保険の加入には、モメンタムの解析サービス「HYTRA DASHBOARD」の活用が前提となる。

両社は今後も、健全なデジタル広告市場形成に貢献していくとしている。


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