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「ハンマーを持て。バカがまた壁をつくっている。」宝島社、2020年企業広告を掲載

川田千尋

2020/01/08(最終更新日:2020/01/08)


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出版の株式会社宝島社は、1月7日(火)に企業広告を掲載した。

今回は、「長寿先進国、おめでとう。」を読売新聞朝刊・毎日新聞朝刊・日刊ゲンダイ、「ハンマーを持て。バカがまた壁をつくっている。」を朝日新聞朝刊、「次のジョブズも次のケネディも次のアインシュタインも、きっと、女。」を日本経済新聞の合計5紙に同時掲載した。

「バカがまた壁をつくっている。」宝島社、2020年企業広告 1番目の画像
「長寿先進国、おめでとう。」=提供:宝島社
「バカがまた壁をつくっている。」宝島社、2020年企業広告 2番目の画像
「長寿先進国、おめでとう。」=提供:宝島社
「バカがまた壁をつくっている。」宝島社、2020年企業広告 3番目の画像
「長寿先進国、おめでとう。」=提供:宝島社

少子高齢化社会をあえてポジティブに

宝島社が新年早々に打ち出したのは「長寿先進国、おめでとう。」というメッセージだ。

オリンピック開催など明るいニュースの一方で、少子化に歯止めがかからず閉塞感も漂う中、あえてポジティブな言葉を掲げた。「この社会とどう付き合うか、この時代をどう生きるかを考えよ」と問う。少子高齢化をただ悲観するだけでなく、ちょっとだけ視点を変えれば、また違った時代の捉え方ができるのかもしれない。

この広告のほかには、ベルリンの壁が平成元年に崩壊したことを重ね、現在の世界情勢と新時代の価値観を考えさせる「ハンマーを持て。バカがまた壁をつくっている。」。次の時代は、女性こそが希望であるというメッセージを込めた「次のジョブズも次のケネディも次のアインシュタインも、きっと、女。」を発表した。

「バカがまた壁をつくっている。」宝島社、2020年企業広告 4番目の画像
「バカがまた壁をつくっている。」宝島社、2020年企業広告 5番目の画像

商品では伝えきれない思いを込めて

宝島社といえば、2018年に亡くなった女優の樹木希林さんを起用した「死ぬときぐらい好きにさせてよ」や「サヨナラ、地球さん。」などが記憶に新しい。

この企業広告は1998年に商品だけでは伝えきれない社会へのメッセージを届けるために始まった。今までにも数々の広告賞を総なめにし、様々なメディアで取り上げられている。宝島社は今後も社会へのメッセージを発信し続けるという。

「バカがまた壁をつくっている。」宝島社、2020年企業広告 6番目の画像

秀逸なコピーを学べるだけでなく、自分たちを取り巻く社会を考えるきっかけにもなるこの広告シリーズに今後も注目したい。


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