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これからの徳の積み方とは?信用がより重視される現代のビジネス書「得する、徳。」が発刊

長澤まき

2020/01/02(最終更新日:2020/01/02)


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CCCメディアハウスは12月、ビジネス書「得する、徳。」を発売した。経済記者の著者が新しい徳の積み方を記した「徳」がテーマの1冊だ。

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信用のヒントは「徳」にあるという

昔から「ビジネスには信用が大事」と言われており、融資を受ける際にも、取引をする際にも、信用が重視されてきた。

その信用が近年、「カネより信用を積め」「信用があれば生きていける」という議論を耳にしたり、信用を見える化・ポイント化する動きも出てきたりなど、よりいっそう重視されつつある。

しかし、信用とは一体何なのか?本当に信用があれば生きていけるのか?そのヒントは、日本に昔からある「得を積む」という行為にあるという。

偉人の徳に学び、自らの方向性を明確に

同書は、これからの徳の積み方を「何もかもは引き受けてはいけない」「犠牲を払っていると思うなら断れ」「無理に『いい人』を目指すな」「行為ではなく関係性を強調しろ」と定義している。

「信用」という概念を「徳」というキーワードに置き換えてみると、今後の自分の働き方・生き方・社会が目指す方向性が明確になっていくそう。

第1章では、米国でも「徳」が重視されつつある現状を読み解き、これからの時代の徳の積み方を定義。

第2章では、渋沢栄一・土光敏夫といった日本の名経営者たちの足跡をたどり、彼らの徳が今の時代で考えても、いかに古びずにフィットしていたかを探る。

第3章では、徳が決して無縁ではない「会社という存在」について考える。利益の追求と徳の追求は両立可能だとわかってくるという。

第4章では、そうは言っても「カネにならないことはやりたくない」と思う人が、それでも「徳」を積んだ方が良い理由について考える。

【得する、徳。】
・著者:栗下直也
・価格:書籍1500円(税別)、電子書籍1200円(税別)
・四六判・並製/224ページ
・ISBN:978-4-484-19235-2
・発行:2019年12月


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