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経産省「J-Startup」選定企業を支援するJETROの海外展開サポート制度とは

さえきそうすけ

2019/12/23(最終更新日:2019/12/23)


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経済産業省は現在、日本から世界で活躍するスタートアップ企業を生み出すことを目的として、「J-Startup」プログラムを展開している。

「J-Startup」事務局であるJETRO(日本貿易振興機構)は、同プログラム選定企業に対し、海外23カ所に設置した「グローバル・アクセラレーション・ハブ」の活用や、企業の海外イベントへの出展支援を通してグローバル展開を後押しする。

たとえば、今年9月にドイツ・ベルリンで開催された「IFA NEXT」には、J-Startup選定企業7社を含む19社が日本から出展した。

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「J-Startup」について

「J-Startup」では、世界で戦えるスタートアップ企業を生み出し、革新的な技術やビジネスモデルで世界に新しい価値を提供することを目指すとしている。

「J-Startup」選定企業を支援するコミュニティを構築、民間支援機関やNEDO、JETRO、METIによる事務局が中心となり、選定企業とサポーター、政府機関を結びつけ、迅速な支援を強みとする。


国際的なビジネスを展開するには、支援者との関係を構築し、最新の情報を得ることが欠かせない。前述の支援はごく一部であり、既存の支援プログラム以外でも具体的なオファーがあれば、あらゆる方向からサポートしていきたいという。


なお、同プログラムの公式サイトでは、国際イベント「IFA」のレポートを含む、海外展開サポート制度をまとめている。

ハブの設置か所

IFAなどの国際イベントのほか、JETROが行っているのが、現地進出の際の足がかりとなる「グローバル・アクセラレーション・ハブ」である。

世界の先進的なスタートアップ・エコシステム12カ所において、現地のアクセラレーターやベンチャーキャピタル(VC)がメンターとなり、日本のスタートアップに現地情報の提供や現地の事業機会、戦略に関するメンタリングなどを行っている。

その他パートナー候補や、VC等投資家の紹介を無償で行うサポートプログラムである。

2019年度からは、日本のスタートアップの進出先として有望な都市11カ所を「イノベーション・ホットスポット」に選定し、同様に現地のアクセラレーター等とパートナーを組み、事業機会へのアドバイスやマッチングのサポートを行なっている。

「グローバル・アクセラレーション・ハブ」は、2019年4~9月の半年で400件以上の利用実績があり、J-Startup選定企業だけでなく数多くの日系スタートアップに活用されている。

先の「IFA NEXT」においても、出展企業はベルリン支部のパートナーとZOOMによる事前のウェブ会議を重ね、IFAにおけるゴール設定の構築、希望する海外企業とのマッチングオファーなど、同支援を活用していたという。


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