HOMEビジネス 年間約200万トンのフードロスに立ち向え。生産者と消費者が直接取引できるサービス「única」が誕生

年間約200万トンのフードロスに立ち向え。生産者と消費者が直接取引できるサービス「única」が誕生

Yuka Haga

2019/12/21(最終更新日:2019/12/21)


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株式会社スタイル・フリーは12月17日、規格外や傷により廃棄される農作物に対して、生産者と消費者が直接取引できるサービス「única(ウニカ)」の提供を始めた。

生産者の販路拡大や売上向上のほか、消費者の購入機会提供、フードロスの削減に貢献する。

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見た目が悪くても同じ味

売れ残りや食べ残しなど、余った食材・食品を廃棄する「フードロス」が社会問題となっている。

同社によると、生産現場で発生するフードロスは、年間約150〜200万トンだという。

基準サイズに合わない、傷がある、色付きがよくないなど、「見た目が悪い」と判断された農作物は廃棄されているからだ。

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農作物の生産者にとっては、出荷対象とならない農作物はフードロスとなり、長年課題となっていた。

味は同じでも、見た目で判断され廃棄されてきた農産物を、「ユニークなもの」として販売するサービスが誕生した。

商品や生産者のストーリーを伝える

única(ウニカ)」は、廃棄対象の農作物を、生産者と消費者が直接取引できるサービス。

廃棄予定の野菜や果物を販売することで、生産者にとっては、販路拡大や売り上げ向上に繋がる。

消費者にとっては、日常では接することのない商品の購入機会となり、フードロスの削減に貢献するとしている。

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購入した商品はレビューができ、生産者は消費者からの意見や感想などの評価を知ることができる。

1人の生産者から複数人グループで商品を購入すると配送料を軽減できたり、レシピ紹介や食レポ投稿などの機能も兼ね備えている。

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販売者・購入者ともに登録料や年会費などは不要。販売者は1箱から出品でき、取引成立時に販売価格の10%が手数料となる仕組みだ。

生産者や消費者に加えて、社会問題に取り組む個人飲食店なども活用できるサービスとなっている。

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