1. シャオミが「炊飯器」を携えて日本上陸 超高画質カメラだけじゃない市場戦略とは【石野純也のモバイル活用術】

シャオミが「炊飯器」を携えて日本上陸 超高画質カメラだけじゃない市場戦略とは【石野純也のモバイル活用術】

 中国メーカーで世界シェア4位のXiaomi(シャオミ)が、日本に上陸した。

 日本展開第1弾のスマホは、1憶800万画素のカメラを搭載した「Mi Note 10」および「Mi Note 10 Pro」。前者のMi Note Proは、12月16日からAmazonで販売を始めた。Mi Note 10 Proの発売は、12月23日を予定する。価格はMi Note 10が5万8080円、同Proが7万1280円になる。

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Xiaomiが日本で発売するMi Note 10。背面には5つのカメラを搭載する 

カメラ画質は世界トップクラス、低価格も両立

  Mi Note 10は、同社が中国などで「Mi CC9 Pro」として発売した製品とほぼ同型のスマホ。1憶800万画素のカメラは、そのまま超高解像度で撮れるだけでなく、4つの画素を1つにまとめて使うことで、暗所撮影時の感度がアップする。ディテールが鮮明に写るため、デジタルズームをしても画像の劣化が少ないのメリットだ

  カメラの画質については、Mi Note 10 Proに相当する「Mi CC9 Pro Premium Edition」が、評価機関DXOMARKで1位を獲得している。ファーウェイの「Mate 10 Pro」と並ぶ高い評価で、3位タイにつけるアップルの「iPhone 11」や、サムスン電子の「Galaxy Note10+」を大きく引き離している。カメラの画質に関しては、世界トップクラスのスマホと考えていいだろう。

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カメラの画質の高さは折り紙付き。評価機関DXOMARKでも、最高得点を記録している

  カメラは高画質ながら、チップセットをミドルレンジ上位向けのSnapdragon 730Gに抑えるなどして、低価格を実現。

 Xiaomiによると、同社は利益率を5%にとどめる方針で、これも5万8080円からという価格に寄与している。高画質なカメラを搭載したモデルは、ハイエンドに偏りがちで、価格も10万円を超えることが多い中、XiaomiのMi Note 10/10 Proは、値ごろ感がある。カメラの画質を重視する一方、処理能力は最高でなくてもいいというユーザーには、オススメできそうな1台だ。 

スーツケースや炊飯器も投入する狙いとは?

  約2年前に日本に参入し、Xiaomiと世界4位のポジションを競うOPPOはスマホ専業のメーカー。これに対し、Xiaomiは「中国の無印良品」とも呼ばれるほど、多彩な製品ラインナップを誇る。

 スマホと連携するIoT製品はもちろんのこと、日本参入時にはスーツケースも発売することを明かしている。日本でも、スマホ以外のラインナップを充実させていく方針で、これもXiaomiというメーカーの独自性と言えそうだ。

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20インチのスーツケースも2種類発売する

  スーツケース以外には、時計にもなる活動量計の「Mi スマートバンド 4」や、スマホで遠隔操作が可能な「Mi IH炊飯器」も発売。1万mAhと大容量で、18Wの急速充電にも対応するモバイルバッテリーも発売する。 

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 スマートバンドや炊飯器、モバイルバッテリーと、投入する製品のバリエーションは多彩だ。 Xiaomiで東アジア担当のジェネラルマネージャーを務めるスティーブン・ワン氏によると、日本市場への参入は5Gのサービス開始を見据えてのことだという。

 Xiaomiは5Gスマホの開発実績もあり、2020年には10機種以上の5G対応モデルを投入することを予告。クアルコムの開発したSnapdragon 865を採用した端末である「Mi 10」も、2020年に発売する予定だ。 

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参入の狙いを語るスティーブン・ワン氏

  5Gは“多端末接続”も特徴としており、スマホ以外の製品がネットワーク接続するようになることが期待される。

5G時代へポテンシャル高く、国内シェア拡大に課題

 アップルに代表される各社とも、スマートウォッチやスマートイヤホン、ARグラスなどのウェアラブル端末にジャンルの幅を広げているが、ラインナップの幅の広さでは、Xaiomiが群を抜く。今はまだネットワークにつながらない製品も多いが、多端末接続が当たり前の5G時代に向けたポテンシャルの高いメーカーと言えるだろう。

  とは言え、スマホメーカーとして見るとまだまだ課題も多い。販路はその1つで、Amazon限定ではどうしてもリーチできる層が限られてくる。MVNOや大手キャリアとの連携は、シェアを拡大するうえでの必須条件になりそうだ。

 スマホについては、ラインナップの幅がまだ狭い。技術力を認知させるため、まずは特徴のある端末を優先して投入したというが、SIMフリーでシェアを拡大するには、3万円前後でコストパフォーマンスに優れたミドルレンジモデルの投入も必要になる。今後の展開にも、要注目だ。

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