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東急不動産、渋谷で保有物件の遊休時間を貸し会議室にする実証実験をスタート。オフィス賃料日本一を受け

鈴木京

2019/12/13(最終更新日:2019/12/13)


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東急不動産株式会社と、スマートオフィスクラウドサービスを展開するACALL株式会社は、渋谷区で会議室不足に悩む企業やワーカー向けに、東急不動産が保有する物件の遊休時間を会議室として提供するサービスの実証実験を始める。

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渋谷では企業の会議室不足が問題に

東急不動産では、渋谷駅周辺を中心としたエリアを「広域渋谷圏」と定め、都市開発の重点拠点として位置づけている。

三鬼商事「オフィスマーケットデータ(2019年10月時点)」によると、現在、渋谷区のオフィス賃料は日本一の高さ。その一方、23区内でもベンチャー企業が集積するエリアであり、高い賃料や空きオフィス不足のために、企業の会議室不足が課題となっているという。

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遊休時間を会議室として貸し出し

こういった現状を打開するべく、東急不動産はACALLのワークスタイルOSと連携し、東急不動産が保有する物件の遊休時間を、社外で使える新たな会議室として活用する取り組みをスタートした。

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東急不動産では、スタートアップ向けのスモールオフィス・コワーキングオフィス「GUILD(ギルド)」を展開している。これまでにGUILD Aoyama(ギルド アオヤマ)、GUILD Shibuya(ギルド シブヤ)、GUILD Dogenzaka(ギルド ドウゲンザカ)、GUILD Jinnanzaka(ギルド ジンナンザカ)の4拠点を開設。

そのひとつである「GUILD Dogenzaka」が、今回の実証実験の舞台。ACALLの会議室管理アプリ「ACALL MEETING」を試験導入し、施設内会議室の使われていない時間帯を近隣企業のミーティングスペースとして利用できるようにする。

スマホアプリから簡単に社外の貸し会議室を予約可能

ACALL株式会社ではスマートオフィスを実現するクラウドサービスとして、多様な認証手段による受付・入退室システムや会議室管理システムなどを展開。現在、企業の会議室・ワークスペース不足の課題解決に取り組んでいる。

同社では、社外の貸し会議室・コワーキングスペース等を有効活用し、社内会議室を予約する感覚で、社外会議室・ワークスペースを予約・利用できるシステムを開発している。

サービス利用方法のイメージは以下のようになる。

「ACALL MEETING」を導入している企業は、ACALLのスマートフォンアプリ「ACALL mobile」から、社内会議室と同様の感覚で、簡単に社外の貸し会議室・ワークスペースを検索・予約できる。

利用する際は、予約した会議室入り口に設置された「ACALL MEETING」に、「ACALL mobile」に付帯しているQRコードをかざすだけでチェックインが完了する。

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利用料金はACALL利用料金と合わせて月末締めにて後日請求する方式で、都度の経費精算・支払いの手間は不要だ。

【実証実験  概要】

・実証期間:2019年12月18日(水)~2020年6月(予定)
・実験対象:ACALLユーザー企業
・実証場所:「GUILD Dogenzaka(ギルド ドウゲンザカ)」
・利用可能会議室:4部屋
          Meeting room A(12名)
          Meeting room B (8名)
          Meeting room C (4名)
          Meeting room D (4名)
・予約可能時間:8:00~20:00(土日祝除く)
・実験主体:東急不動産株式会社、ACALL株式会社

東急不動産では、今回の実証実験結果を元に、渋谷区に留まらず、物件の遊休時間の更なる活用を視野に入れているという。

ACALL株式会社


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