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「博士=稼げない」はもう終わり!理系採用支援のLabBaseが博士人材への支援拡充

川田千尋

2019/12/11(最終更新日:2019/12/11)


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研究内容をもとに優秀な理系学生をスカウトできる採用サービス『LabBase(ラボベース)』を提供している株式会社POLは、博士号を持つ人材への支援を拡充していくことを発表した。

博士後期課程に進むことを考える学生が、安心して進学できる社会づくりの第一歩としている。

「博士=稼げない」はもう終わり!理系採用支援のLabBaseが博士人材への支援拡充 1番目の画像イメージ画像/Adobe Stock

博士=稼げない?学生たちの不安

日本時間12月11日未明、スウェーデンにて吉野彰氏(旭化成名誉フェロー)がノーベル化学賞を受賞した。

受賞者が出ると盛り上がるノーベル賞だが、数十年後には日本人の受賞者はいなくなるかもしれないと言われている。

同社によると、日本では博士は「食えない職業」のイメージが強く、研究者不足が深刻だからだ。実際に民間企業の採用担当者たちは、学士・修士と異なり個別対応が必要な博士採用にはまだまだ消極的である。

学生たちは卒業後の進路に大きな不安を抱えており、それゆえ博士課程への進学率も低い。

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研究内容やスキルで学生を採用

LabBaseは学生がデータベースに研究内容やスキルを書き込むだけで企業からのスカウトを受けられる理系に特化したダイレクトリクルーティング(企業から直接連絡を取る積極採用)型の就活サービスだ。

博士学生は研究が忙しく就職活動をする時間がほとんど取れず、就職に関する情報も少ない。

LabBaseでは、研究の傍らで多くの企業との接点を持てるように、オンラインでイベントを開催したり博士学生を対象とした相談窓口を設置したりと支援を行っている。

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博士課程から採用するメリット

博士を採用するメリットは高い専門性だけにとどまらない。

例えば広いアジェンダから課題設定して研究を進めることで身に付く0→1のイノベーションを起こす力や、直接的な研究分野以外の周辺領域の幅広い知識などビジネスでも役立つ能力は学部卒や修士卒の学生と比べても大きな強みとなるだろう。

日本の産業界のためにも重要なLabBaseのサービスに今後も注目していきたい。

編集部の参考文献

科学技術・学術政策研究所:博士人材追跡調査

文部科学省:博士人材の社会の多様な場での活躍促進に向けて


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