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戦略と人材とあと1つ…全30事例の失敗例から導き出された「事業の大失敗を招く要因」とは

さえきそうすけ

2019/12/09(最終更新日:2019/12/09)


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マーケティングコンサルティングなどを行う株式会社まーけっちはこのほど、事業フェーズと失敗ダメージごとに要因を分析した結果を発表した。

本来、事業の成功率を上げるのは、顧客ニーズと自社の提供価値がマッチしているか、事前に明確にし戦略を立てていくシンプルな作業のはずだ。

しかし、2005年の経済産業省「中小企業白書」によると、大手・中小企業関係なく74%の企業が新規事業で失敗を招いているという。

戦略と人材とあと1つ…全30事例の失敗例から導き出された「事業の大失敗を招く要因」とは 1番目の画像
イメージ画像:AdobeStock

なぜこんなにも多く失敗してしまうのか。同社では、起こりうる失敗と要因を事前に把握し、失敗確率を下げ、ダメージを最小限にするために事業の失敗事例を分析した。

分析方法及び観点について

分析では、近年の事例をWEBや書籍でランダムに選択し、「事業フェーズ」×「失敗ダメージ」×「要因」の観点で分類し集計。尚、IRや公開情報といった信頼性の高い情報ソースを元にした。

「事業フェーズ」は事業拡大フェーズ、事業計画フェーズ、事業立ち上げフェーズの3つ。

「失敗ダメージ」は母体体力を踏まえた、売り上げや利益のマイナス影響と定義し、大・中・小 に振り分けた。

「失敗要因」は以下のとおり、戦略の筋違いや考慮不足からタイミングまで全部で11要素に分類した。

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分析結果

同社の分析で明らかになった失敗の要因の上位は  「戦略」「価値」「ニーズ」で、事前に防ぎようがない「タイミング」や「外部環境」のみが直接の原因であるケースは意外と少なかったという。

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今回、分析にあたり参考にしたオープンな事業の失敗情報は30例ほど。

同社は有名企業のものなど、事例自体に偏りがある可能性があり、失敗状況や要因に関しての情報も限られているとして、あくまでも一見解として参考にしてほしいとしている。


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