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地域の困りごとをお手伝いしながら旅ができる「おてつたび」が資金調達、飛騨地域の事業拡大を目指す

鈴木京

2019/10/19(最終更新日:2019/10/19)


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ソーシャルアントレプレナーズアソシエーションが運営するSEAソーシャルベンチャーファンドは、地域の困りごとをお手伝い(仕事)をしながら旅ができるマッチングプラットフォーム「おてつたび」を運営する、株式会社おてつたびの第三者割当増資を引き受け、本シードラウンドのリード投資者として出資を完了した。

また、今回の資金調達をもとに「おてつたび」は「営業やマーケティングの人員強化」「システムの機能開発」に取り組むと同時に、飛騨地域にて事業拡大を進めていく。

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このたびの資金調達の引受先は以下。 

・SEAソーシャルベンチャーファンド
・飛騨・高山さるぼぼ結ファンド2号投資事業有限責任組合
・野崎良博氏(株式会社ビーブリッジ 代表取締役)
・その他、複数名の個人投資家

社会課題の解決に貢献する起業家に特化した出資を行うSEAファンド

今回メインでの出資を実施したSEAソーシャルベンチャーファンド(SEAファンド)は、日本で数少ない社会課題の解決に貢献するSEED期中心の起業家への投資に特化したソーシャルベンチャーファンド。

一方、出資を受けた「おてつたび」とは、地域の短期的・季節的な人手不足で困る事業者(宿泊施設や農家等)と、「知らない地域へ行きたい!」「仕事をしながら暮らすように旅したい」と思う地域外の若者をマッチングするweb上のプラットフォーム。

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「おてつたび」を利用する若者は、報酬を得ながら地域を旅することができるので、通常よりも旅費を低く抑えられる。また、自分の得意なことやスキルを活かしたお手伝いを通じて、地域の人と深い関係を構築できるのが魅力だ。

「おてつたび」では、飛騨地域での事業拡大を進める

飛騨地域では、サービス開始(2019年1月末)前から複数の実証実験等を実施しており、マッチングの事例も複数実現。また、マッチング後のユーザーのプライベート再訪率についても、60%と高い実績を残している。

今後は、今回新たに株主として加わったひだしんイノベーションパートナーズとともに、飛騨地域でのより良い形での人手不足解消と関係人口(=地域のファン)の創出に取り組むことを通じて、まずは2020年夏までに短期的な人手不足のニーズを持つ飛騨地域の事業者の40%の浸透を目指し、事業拡大を進めていくという。

「おてつたび」の取り組みについては、下記メディアでも掲載されている。

▼フジテレビ「live NEWSα」(※2019年11月3日まで視聴可能)
https://www.fnn.jp/posts/00425045CX/201910040500_CX_CX

▼日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO50680160X01C19A0KNTP00/

地域外から人を呼び込み、地域の活性化へとつなげる「おてつたび」の取り組み。今後の展開にもぜひ注目したい。

株式会社おてつたび

SEAソーシャルベンチャーファンド


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