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リアルタイム配信システムと連携したドローン、防災訓練で活用広がる。災害現場の情報収集をサポート

鈴木京

2019/09/26(最終更新日:2019/09/26)


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一般社団法人 救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(EDAC[イーダック])は、2019年9月1日に長野県諏訪市の地震総合防災訓練を、NPO法人諏訪広域ドローン協力会、スカイシープロジェクト合同会社と共同で行った。

諏訪市の地震防災訓練で、リアルタイム情報配信システム「Hec-Eye」を活用

諏訪市は南海トラフ地震防災対策推進地域に指定されたことを受け、今回の防災訓練では、南海トラフ地震臨時情報を受信し、南海トラフ地震(マグニチュード9規模)が発生、震度6弱のゆれによる被害発生したという想定で実施した。

防災関係機関の連携強化、市民の地震防災意識の高揚を図るのが大きな目的。この訓練でEDACは、リアルタイム情報配信システム「Hec-Eye(ヘックアイ)」と連携したドローンやスマートフォンを用いて、災害現場の情報収集の支援にあたった。

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この「Hec-Eye」とは、EDAC監修のもとリアルグローブが開発した、ドローン等からの取得情報を地図上に集約し共有するプラットフォーム。

総務省の「平成27年度補正予算IoTサービス創出支援事業」の採択案件を通じて構築されたリファレンスモデル(成果物)を核として開発されたサービスという。

救急医療・災害対応分野での活動支援や業務効率化を目的として開発されたが、現在は鳥獣害対策や観光分野等も含めた、より広い分野でも活用されている。

ドローンやスマートフォンで取得した被災現場情報をリアルタイムで集約

今回の防災訓練では「Hec-Eye」を活用し、ドローンやスマートフォンで取得した複数地点の被災現場情報を、リアルタイムで遠隔にある対策本部へ送信し、情報共有を行なった。

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ドローンの活用で広範囲を捜索できるようになり、リアルタイムで更新される位置情報のおかげで、効率的な被害状況の把握ができるようになったそうだ。

今後もEDACでは、Hec-Eyeを活用した模擬訓練やセミナーを、自治体と連携して各地で実施していく予定だという。

一般社団法人  救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(EDAC)


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