出張で大阪に来ると、どうしても仕事が終わったらすぐに東京にとんぼ返りになってしまうことが多い。
しかし、ときには仕事が終わったあとにちょっとだけ時間の余裕を作って、街中に足を伸ばして“街歩き”を楽しんではいかがだろうか。忙しい日常のなかでも時には仕事を離れて“街歩き”をしてみると、気持ちをリフレッシュしたり、仕事にも役立つ新たなインスピレーションをもらったりすることができる。
オフは仕事から完全に離れようという人も多いが、実際には頭の中ではなかなか仕事のことは忘れられない。だったら、オフの街歩きですらポジティブに仕事に活かしていこう。
本に触れて、頭に新鮮な刺激を ~ 梅田 蔦屋書店
オフィスビルが立ち並び出張の際の拠点になることが多いJR大阪駅周辺の梅田エリアでは、大阪駅直結で便利な「梅田 蔦屋書店」で本に触れてみよう。昨今は電子書籍が流行しており、日常的にもパソコンやスマートフォンの画面で文字を読むことが多いが、あえて紙の本と向き合ってみると新鮮な気持ちで知識や情報を吸収できる。
梅田 蔦屋書店はカフェが併設されており、店内に並ぶ本を自由に読みながらコーヒーを楽しめるのが大きな魅力。出張のビジネスパーソンにも人気があり、荷物を預けられる無料のクロークも備えているのでとても便利だ。
荷物を預けて身軽になると、店内は1周155メートルというマガジンストリートを中心に楕円形になっており、各分野の専門家「コンシェルジュ」が選書したこだわりの本がディスプレイされている。
特にワークスタイル分野の書籍には力を入れていて、単なるビジネス専門書だけでなく、企業の挑戦と成長を描いたノンフィクション、身だしなみやマナー、メンタルのマネジメントなど、“ビジネスパーソンが読みたくなる本”にこだわっているのが印象的だ。
また店内には靴を磨いてくれるショップ「靴磨き専門店 Burnish」や、高級オーディオを試せるショップ「Bang & Olufsen」、おしゃれな文具コーナーもあり、少し集中して本と向き合いたい場合には有料のコワーキングスペースも用意されている。
本を通じて様々なインスピレーションを受け取れば、仕事の悩みを解決できるヒントや新しいアイデアが湧いてくるのではないだろうか。
世界最大級の水族館で、魚たちに癒やされる ~ 海遊館
港湾エリアに足を伸ばしたら、世界最大級の水族館「海遊館」へ。
外国人観光客にも大人気のこの水族館には、海洋生物を中心に620種3万点以上の生物が飼育されていて、巨大な建物を屋上から螺旋状に降りていきながら様々な魚たちに出会うことができる。
この水族館の魅力のひとつが、施設の中央にある「太平洋」という水槽だ。深さ9メートル、最大長34メートルという巨大な水槽の中では世界最大の魚であるジンベエザメをはじめ、様々な魚たちが悠然と泳ぐ姿を楽しむことができる。
この「太平洋」をはじめ、海遊館では魚の種類ではなく「アリューシャン列島」「グレートバリアリーフ」「エクアドル熱帯雨林」「瀬戸内海」「チリの岩礁地帯」など魚の生息地域で水槽を作っているのが特徴で、水槽をめぐりながらちょっとした世界旅行を楽しむことができる。水族館をひとりでゆっくりと楽しむ人も多いそうで、大きな水槽を自由に泳ぐ魚たちに癒やしてもらおう。
また、水族館の癒やしスポットといえば、クラゲの水槽。海遊館では数多くの美しいクラゲたちが宇宙空間をイメージした漆黒の空間を泳ぐ様子を楽しめる「海月銀河」が人気で、暗闇を泳ぐクラゲの透明感や浮遊感はどれだけ見ていても飽きない。
もちろん、魚たちが泳ぐ水槽だけでなく、カピバラやワモンアザラシなど可愛らしい動物たちをじっくりと観察するのも楽しい。
家族やグループで水族館に行くと、ひとつの展示をゆっくりと楽しめない場合もあるが、一人ならば時間の許す限り動物たちの様子を観ることができる。それぞれの水槽ごとに展示生物の生息地域に合わせた個性を表現し、観る人に様々な気づきを提供している水族館の工夫を興味深く観ながら、自由に泳ぎ回る魚たちに癒やされてみるのはいかがだろうか。
迫力の水上バトルで、ストレスをスッキリ解消 ~ ボートレース住之江
書店や水族館でのんびりと時間を過ごすのも楽しいが、刺激的な体験でストレスをスッキリ解消するのもオススメだ。
海遊館のある大阪港から地下鉄とニュートラムを乗り継いでいくと、その先には「ボートレース住之江」がある。屈指の人気ボートレース場で、ファンからは“ボートレースのメッカ”とも呼ばれている。この「ボートレース住之江」で、ボートレース観戦に初挑戦してみよう。
住之江公園駅に直結する「ボートレース住之江」に到着。駅と施設は屋根付き通路で繋がっているので、道に迷うことなくスムーズにたどり着ける。また、この「ボートレース住之江」は主にナイターレースを開催するボートレース場のため、仕事が終わったあとでも気軽に立ち寄れるのが嬉しいところだ。
入場ゲートにたどり着くと、施設は美しくライトアップされ、初めてのボートレース観戦へのワクワクする気持ちを高めてくれる。筆者と同じようなボートレース観戦の初心者の人は、まずは「初心者コーナー」に立ち寄り、ボートレースがどのような競技なのか基礎知識を学んでみよう。
そして、レースの見どころや出場選手の魅力を知るために次におすすめしたいのが、場内の特設ステージ。ここでは、これからはじまる各レースの予想や注目選手の解説が無料で聞けるのだ。
実は、ボートレースの予想はデータを読む力がとても大切。出場選手の過去のレース結果やレース展開の傾向、エンジンの特徴など様々なデータを駆使してレースの展開を予想する作業は、データを分析して市場の展開を読むビジネスのワンシーンにも似ているのではないだろうか。
レースの時間が近づいてきたら、早速スタンドに出てみよう。ここ「ボートレース住之江」は、スタンドと水面が非常に近いのが特徴で、迫力のレースを間近で観戦できるのが大きなポイントだ。
テラス席に出てみると、選手たちの操るボートは、観戦しているまさに目の前を猛スピードで駆け抜けていく。エンジン音だけでなく、ボートが跳ねて水を激しく叩く音を間近で聞くと、ボートレースの激しさを実感できるはずだ。
気がついたらレース展開に夢中になり、仕事で溜まったストレスも忘れ去ってしまった。ボートレースでは、次のレースに出場する選手が水面を試走する「展示航走」と本番のレースをテンポよく交互に行っていくため、飽きることなく何時間でも観戦できるだろう。
レース観戦に夢中になると、ちょっと小腹が空いてくる。そんなときは、場内にあるグルメスポットも楽しんでみよう。
場内には手軽に食べられるスナックコーナーからゆっくり食事ができるレストランまで大小様々なグルメスポットがあり、たこ焼きやモツ焼きをはじめ、美味しい大阪グルメを楽しむことができた。
中でも、住之江名物のホルモン焼きを塩ダレで仕上げてアレンジした「住之江ホルモン塩やきそば」(3月10日以降中央パーラーで販売)は、ホルモンの旨みをたっぷりと堪能できる逸品だ。
また、3月になったとはいえ夕方からは少し冷え込む。そんなときには有料席もオススメだ。シングル席は2500円、ペア席は気軽に楽しめるエコノミーシート(1人1000円)からモニター完備でレース情報を見ながら観戦できるシート(1人1500円~)まで用意されている。
さらに、グループで楽しめるグループルーム(1室6000円~)もあり、天気を気にせずゆっくりとレース観戦を楽しめるのではないだろうか。ちなみに、この有料席にはフリードリンクが完備されているので、コストパフォーマンスは抜群。快適なシートで最終レースまで存分にボートレースを満喫することができるだろう。
レース観戦の興奮が冷めやらぬ中、ボートレース住之江を後にすると、夜の寒さが少し身に沁みてくる。そんなときは、ボートレース住之江に隣接している温浴施設「天然露天温泉 スパスミノエ」で温まっていこう。
スパスミノエには様々な種類の内湯に加えて森林の中をイメージした「森のつぼ湯」や竹林をイメージした「竹林の湯」といった野天風呂があるほか、フットケア、ボディケアなどのリラクゼーションも楽しむことができる。
温かい天然温泉に浸かりながら、大阪の街を1日歩き回った印象を振り返ってみてはいかがだろか。
更けていく夜は、路地裏の隠れ家的グルメスポットで ~ 法善寺横丁
大阪のアフターシックスを楽しんだら、締めくくりは隠れ家的グルメスポットでゆったりと大阪グルメとお酒を楽しもう。
大阪には、道頓堀や黒門市場などに代表される人気グルメスポットが本当に多いが、今回はあえて道頓堀の繁華街から一本路地を入り、法善寺横丁へ。
大阪ミナミの繁華街にありながら、どこか古き良き“なにわ情緒”を漂わせていて、まるでタイムスリップしたような感覚になる。知る人ぞ知る人気のお好み焼き屋さんで大阪グルメに舌鼓を打ちつつ、今日1日を振り返って明日からの仕事の活力にしよう。
大阪の街を歩いたり、ボートレース観戦に初挑戦したりしたことで、日常で溜まったストレスをスッキリとリフレッシュするだけでなく、仕事に活かせる良いインスピレーションをもらうことができた。
明日からの仕事にポジティブな気持ちで臨むために、出張で大阪を訪れた際などは、仕事が終わったあとに少し時間に余裕を作って、大阪のオススメスポットを巡ってみてはいかがだろうか?
楽しいイベントと白熱のレースで盛り上がる、ボートレース住之江の最新情報をチェック!
なお、今回の街歩きで訪問した「ボートレース住之江」では、白熱のレースが繰り広げられているほか、選手とふれあえる企画、芸能人によるライブパフォーマンス、グルメイベント、来場者プレゼントなど様々な企画を毎月展開している。
イベントの最新情報は、ぜひ「ボートレース住之江」のウェブサイトでチェックしてみよう。
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