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次世代を担う新世代が建築業界を救う。「社員大工」による職人不足への取り組み

U-NOTE編集部

2018/12/28(最終更新日:2018/12/28)


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労働人口の減少問題は、建築業界における「職人」も例外ではない。

職人の高齢化や若者の建設業離れにより職人不足となり、各企業とも職人が確保できるかどうかは死活問題なのだ。

これを受け、瀬戸内エリアで住宅販売を行うライフデザイン・カバヤ株式会社では、2015年より高卒者を対象とした「社員大工」の育成に取り組んでいる。

将来の大工不足への対策と同時に、地元採用による地域貢献にも役立てていく考えだ。

社員大工の雇用実績

2015年から毎年採用を継続しており、現在は合計8人の社員大工を雇用。

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2015年採用した第1期生となる全4名の社員大工が、約3年間修行を終え、教育担当の棟梁の元を離れ、現場を任されるようになった。

社員大工採用の経緯

建築業界において、大工の工事は協力業者に依頼するのが一般的だが、ライフデザイン・カバヤでは、他のハウスメーカーや工務店の仕事を請負わず、ライフデザイン・カバヤの住まいづくりに精通した「専属」の大工に工事を依頼している。

このように、ライフデザイン・カバヤの住まいづくりの信念や工法を熟知した職人の育成に積極的に取り組むことにより、一貫した品質管理を徹底している。

信頼・実績のある職人の採用と「直接施工・直接管理」は、顧客の安心や満足度に繋がるため、大工不足という状況下で、社員として自社で育てていく「社員大工」の採用を決定した。

社員大工採用のもう1つの目的

社員大工採用を実施するもう1つの目的は地域雇用で地域貢献することにある。

若手職人の育成は企業責任のひとつだと考え、若手職人の教育の場、働きやすい環境を設けた。入社後、社員大工は営業・設計など各セクションの研修を受け、会社負担で職業訓練校に通ったのち、教育担当の棟梁に就いて約3年間技術を教わる。

もちろん、他社員同様の福利厚生や給料を受けられる。


社員大工の今後

社員大工として採用された社員のひとりもこのように述べている。

「これからはどんどん課題を見つけていって、会社と一緒に仕組みを作っていきたい。未来の後輩たちが働きやすいシステムを目指したい。」

ライフデザイン・カバヤでは、来年2019年も社員大工2名の採用が決定しているとしている。

ライフデザイン・カバヤ株式会社
https://lifedesign-kabaya.co.jp/


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