性格上、人と一緒に仕事をするよりも一人で作業ができる仕事の方があっている方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、人と関わらない仕事をしたいという人に向けて、人と関わらない仕事をするメリット・デメリット、そして仕事を選ぶポイントについても詳しく解説していきます。
- 人と関わらない仕事の特徴・メリット・デメリット
- 仕事を選ぶポイント
- 人と関わらない15の仕事例
人と関わらない仕事の5つの特徴、メリット・デメリット
「コミュニケーションがあまり得意ではないから、人と関わらない仕事がしたい」「人間関係に悩まず、自分のペースで仕事をしたい」という方も多いでしょう。
「人と関わらない仕事をしたい」と思っていても、そもそも本当に人と関わらない仕事はあなたにあっているでしょうか。まずは、人と関わらない仕事の5つの特徴について紹介します。
人と関わらない仕事のメリット・デメリットを把握しておきましょう。
- 対面でのコミュニケーションが少なく、人間関係で悩むことが少ない
- 単純作業や肉体労働が多い
- 自分のペースで作業することが可能
- 収入が左右されやすく、比較的賃金が低い
- 収入を上げるためには、スキルアップが必須
特徴1.対面でのコミュニケーションが少なく、人間関係で悩むことが少ない
人と関わらない仕事の特徴としてまず挙げられるのが「対面でのコミュニケーションが少ない」ことです。
オンラインでのコミュニケーションには問題なくても、対面でのコミュニケーションが苦手な方や、親しい人間関係を形成していくことが面倒だという方も多いでしょう。
人との関わりが少ない仕事は、オンライン上のやりとりだけコミュニケーションをとる仕事や、単純作業で人との会話をあまり必要としない仕事もあります。
完全にコミュニケーションがなくなるわけではありませんが、対面での付き合いが少なく、人付き合いをあまりしなくていいという点において、人間関係での精神的ストレスは少なくなるといえるでしょう。
特徴2.単純作業や肉体労働が多い
人と関わらない仕事の2つ目の特徴は「単純作業や肉体労働が多い」ことです。
仕事の内容が複雑になればなるほど、役割分担をしなくてはならず、必然的に関わる人数がどんどん増えていきます。
一方、単純作業は一人で作業を完結することができるため、あまりコミュニケーションを取らずに作業を進めることができるのです。
また、肉体労働も人とのコミュニケーションが必要になるというよりもむしろ、自分の体を動かせば完結することできる仕事です。
単純作業や肉体労働をすることは、人によってはデメリットだと感じるかもしれません。人と関わらない仕事を探している方は、予めどのような仕事内容なのか確認することが重要です。
特徴3.自分のペースで作業することが可能
人と関わらない仕事の3つ目の特徴は「自分のペースで作業することが可能」なことです。自分の完遂すべき作業を黙々と進めることができる仕事は、締め切りなどはあるものの自分のペースで仕事を進められます。
人と関わらないということは、他人に合わせて行動する必要がないということ。自分でスケジュールや仕事量をコントロールしやすくなることは、メリットだといえるでしょう。
特徴4.収入が左右されやすく、比較的賃金が低い
人と関わらない仕事の4つ目の特徴は「賃金が比較的低い」ことです。
人と関わらない仕事は、外部の人と関わることが少ないため、生み出す利益にも限界があります。そのため、賃金が低く設定されていることも珍しくありません。
また、一人で仕事を獲得するとことろから業務までを行う場合には、収入がクライアントから受ける案件によって左右される可能性が高くなります。収入面で安定しにくい危険性があることに注意しておきましょう。
特徴5.収入を上げるためには、スキルアップが必須
人と関わらない仕事をしつつ、収入を挙げていくためには、スキルアップすることが必須です。
人との関わりが多い仕事の場合、技術的スキルよりも対人的なスキルが評価されることもあります。しかし、人と関わらない仕事の場合、技術的なスキルや、業務遂行するスキルにて評価が行われることになります。
収入を挙げるためには、技術的なスキルアップが欠かせないと認識し、常に勉学に励む必要があります。
「人と関わらない」仕事を選ぶ3つのポイント
人と関わらない仕事は、マイペースに行うことはできますが、単純作業や肉体労働が多いことや、賃金が低いこと、収入アップにはスキルを磨くことが必須なことも特徴として挙げられます。
では、自分にあった仕事はどのように選んだらいいのでしょうか。次に、人と関わらない仕事を選ぶときの3つのポイントを紹介します。
ポイント1.シチュエーションで選ぶ
「人に関わらない」と一口にいっても、仕事で必要される人との関わり方は職業によってまったく異なります。
人がいる場所に出向くのは好きだけれど人と一緒に仕事をするのが嫌な人もいれば、一緒に仕事をするのはよくても、できるだけオンラインで済ませたい人もいるでしょう。
自分の中でストレスの少ないコミュニケーションのとり方を検討し、それに適した職業を選びましょう。
ポイント2.勤務条件で選ぶ
先ほども挙げた通り、人と関わらない仕事は肉体労働や長時間の勤務など勤務スタイルがきついものもあります。
「24時間のシフトでもOKだけれど、家から近いところがいい」「給料が高くても肉体労働はしたくない」など、自分の希望をピックアップしてみましょう。
ピックアップした中から、「この条件だと働きやすいな」と思える勤務条件を2〜3個決めてから探し始めると、継続できる仕事が見つけやすくなります。
ポイント3.優先度の高い条件を決めておく
実際に仕事を探し始めると、どうしても「完全に理想の仕事が見つからない……」と悩むこともあるでしょう。
しかし、完全に理想通りの仕事を見つけることは至難の技です。嫌なことをまったくしたくない気持ちもわかりますが、優先度の高い条件を満たしたら、他の条件は妥協することも必要です。
仕事を探し始めると、どうしても条件をあれもこれも追加したくなるもの。仕事を探し始める前に、我慢できる条件と我慢できない条件を決めておくといいでしょう。
「人と関わらない」仕事おすすめ15選
では実際に、比較的に人と関わることが少ない仕事を15紹介します。仕事の詳細とメリット、デメリットを解説するので、自分にあった内容かどうか確認してみてください。
1.動画編集者
動画編集者とはYouTubeを始めとするSNSに投稿する動画を編集するだけではなく、テレビやゲーム、映画など様々な活動範囲があります。基本的には、受け取った素材を自分一人で編集することが多く、人と関わることはあまりありません。
動画編集者になるためには、専門学校が一番の近道ではありますが、独学で勉強するなどの方法があります。
最近では、YouTubeを始める人が増えてきて、動画編集者も需要が高まってきています。いつも見ている映画やYouTubeに携わり、受け取る側から提供する側に立つのも面白いかもしれませんね。
- ◎:需要が豊富にあり、やる気次第で高収入になれる
- △:長時間座って作業する必要がある、スキルが必要
2.Webデザイナー
Webデザイナーは、Web上のページをデザインする職業です。クライアントから発注を受け、要望に合わせて自分でデザイン案を作成していきます。
最低限の納期を守れば、自分のペースで作成ができ、自分のセンスで作成をしていくことができるため、やりがいも感じられる人気の職業です。
Webデザイナーには、インハウス、広告代理店・制作会社勤務、フリーランスの3種類があります。
インハウスは企業に所属して自社Web制作を行い、広告代理店や制作会社勤務の場合はクライアントのWeb制作を行います。
これらの2つは出社が必要なことや、案件によっては長時間の勤務を要されることがあります。
一方フリーランスは、個人でデザインを引き受け自分の条件とクライアントに合わせて制作をするスタイルです。そのため、スケジュールが一定期間とれなくても自分のペースで進められます。一方、収入が不安定になりやすいというデメリットもあることに注意しましょう。
- ◎:自分のスキルとセンス次第で、仕事量や収入をコントロールすることができる
- △:制作するものによっては長時間作業が必要であり、精神的・体力的に消費されやすい
3.Webライター
Webライターは、様々なメディアや、ランディングページなどの原稿を作成する仕事です。自宅で原稿を書くだけでなく、取材をしたり、イベントに出向いてレポートを作成したりすることもあります。
自分一人で行いたい場合は自宅で行う仕事を。たまには外に出て仕事をしたい場合は取材記事の執筆を行うなど、案件を調節することも可能です。
「誰にでもできる仕事」だと思われているかもしれませんが、クライアントにあわせた内容を執筆できるように、業界の知識をインプットすることは必須。常にキャッチアップが必要な仕事だということも認識しておきましょう。
- ◎:一人の作業でコンスタントにこなしていける
- △:自分のカラーを全面に出せる訳ではないので、記事のジャンルによっては難易度が異なる
4.プログラマー・エンジニア
プログラマーとは、プログラミング言語を用いて開発を行う仕事です。
プログラミング言語の習得が必須で、使用できる言語の種類によってできる仕事とできない仕事があります。
プログラマーの活動範囲は主にWeb・アプリケーション・ゲーム・その他に分けられます。プログラミング言語と運用のスキルを高めて行けば、クライアントから受ける仕事の幅も広がり、充実感も得られるでしょう。
自分のスキルさえあれば、フリーランスでも仕事を獲得できるので比較的安定した収入を得ることができます。
エンジニアとは、顧客とのやり取りやプログラマーへの指示までを行う仕事です。人と関わることにはなりますが、顧客やプログラマーとの個人的な深い関わりはあまりありません。プログラマーからよりスキルアップしたい場合はエンジニアを目指すこともおすすめです。
- ◎:自分のスキル次第で、仕事の幅も広げることができる
- △:納期に追われ、肉体的に疲労する場合がある
5.レタッチャー
レタッチャーとは、デジタルフォトをレタッチ(写真加工・補正)する仕事です。レタッチャーの仕事は、広告や雑誌、TVCMなどのレタッチを行い、よりクオリティの高いものへと仕上げていくことです。
最近では、InstagramをはじめとするSNSやアプリを活用して自分好みの色味や光度に変える人も多いでしょう。その操作を複雑化したものがレタッチです。
資格などは必要ありませんが、画像処理のPhotoshopをはじめとするツールを活用することもあり、技術が求められます。
クライアントのニーズに合わせて、細かな調整をしていくため対面ではなくとも技術面でのコミュニケーションは必要になってきます。
- ◎:手がけられるジャンルが幅広い
- △:細かな要求をくみ取らなければならない
6.アフィリエイター
アフィリエイターとは、自分のサイトやブログに広告を掲載し、広告料を収入源にする仕事です。
やり方は、本やインターネットから情報を集めることができ、資格などは必要ありません。パソコンと時間さえあれば取り組めるので、誰でも始めやすい職業です。
しかし、検索エンジンのアルゴリズムに影響を受けることも多く、安定した収入を得ることは難しい職業だといえるでしょう。
- ◎:やる気と時間さえあれば誰でも始めやすい
- △:利益を出すまでに地道なサイト更新などをしていかなくてはならないため、費用対効果が低い
7.翻訳家
翻訳家とは、外国語を別言語や母国語に翻訳する職業です。翻訳をする媒体はWeb上の記事や書籍、会社のHPなどたくさんあります。
自分の語彙力や言語力を活かすことができるため、海外留学経験者にも人気の職業。2020年の東京オリンピックに向けてグローバル化が進む中、需要が高まる職業のひとつでもあります。
翻訳をする場合は、一本あたりの金額で仕事を受けることができるため、作業量を自分で調整しやすいこともポイントです。
- ◎:出来高制のため、仕事内容に対して納得感を得やすい
- △:翻訳という面では一定の作業なのでマンネリ化しやすい
8.ドライバー
日本全国に物資を届けるトラック運転手は、オンライン販売が盛んになったことで需要が高まっています。
トラック運転手になるためには、大型・中型などの専用の運転免許が必要です。
車好きで長時間運転をしても苦にならない人にはおすすめの仕事です。
- ◎:運転免許さえあれば、誰でも始めることが可能
- △:長時間運転になることが多く、肉体労働を要する
9.清掃員
清掃員は、ビルや駅などの決められた場所を清掃する仕事です。仕事の時間帯が早朝や深夜になることが多いため、体力が求められます。
体を動かし作業をするので、じっと作業することが苦手な人におすすめです。
子育てや家庭の事情で日中の仕事ができない場合は、早朝や深夜の時間にシフトを入れることも可能。時間のコーディネートがしやすい仕事です。
- ◎:早朝や深夜など勤務が可能なため、日中の生活に支障をきたさない
- △:肉体労働で過酷な現場もある
10.ガス・水道の検針業務
ガス・水道の検針業務とは、ガスや水道のメーターを検針し、ポストに必要書類を投函する仕事のことです。
何か異常がない限り、住人と顔を合わせることがないため、一人で1日中作業をこなしたい人におすすめです。
資格が必要ではなく、重労働ではないため比較的誰でもすぐに仕事を始めることができます。
- ◎:資格が必要なく誰でもすぐに始められる
- △:単純作業で外回りが多いので、体力は必要
11.工場勤務
工場勤務とは、大きく分けて2つの仕事があります。
1つ目は、ライン作業です。ライン作業ではベルトコンベアの上を流れてくる物を加工したり点検したりします。
2つ目は、ピッキングです。ピッキングとは与えられた指示に基づいて、商品を倉庫などから見つけてくることです。
どちらも人と話すことはほとんどなく、黙々とできる作業だといえるでしょう。資格などは必要ありませんが、長時間立ちっぱなしで単純作業を行うことが多く、体力が必要とされる仕事です。
- ◎:資格は必要なく、全国的にある仕事
- △:長時間立ちっぱなしなど体力が必要
12.株のトレーダー
株のトレーダーとは、株式を売買してお金を稼ぐ仕事です。基本的には自宅にて、一人で行うケースが多いです。
金融市場に関する専門的な知識が求められますが、大金を稼ぐことも可能な仕事です。もちろん、そのためにはたくさんの努力が必要になります。
ハイリスクハイリターンな仕事だといえるでしょう。
- ◎:努力すれば超高収入になれる
- △:少しの判断で大金を失うことになる
13.ポスティング・新聞配達員
ポスティング・新聞配達は、基本的に1人で行う仕事です。朝早くから始まることが多いのが特徴です。
そのため、残った時間を他のことに当てることができますし、複業として行うこともできます。
徒歩や自転車で配ることが多く、体力や朝早く起きる習慣がつく、非常に健康的になれる仕事です。
- ◎:拘束時間が短い
- △:夜型の人は起床がしんどい
14.ECショップ(ネットショップ)の運営
個人でも気軽にネット上でお店を作成できるようになった近年では、個人でECショップ(ネットショップ)を運営して、生計を立てている方もいます。
ハンドメイド商品や、海外から輸入した商品、安く購入した商品などを自分のショップページで販売する仕事です。
自分のセレクトショップがインターネット上にあることをイメージすると、わかりやすいでしょう。
お店のオーナーとして、好きな商品を取り扱える仕事は魅力的です。
しかし、1人で運営する場合は仕入れから、カスタマーサポート、発送などすべてを行う必要があるので意外とハード。また、商品が売れるかどうかは自分次第なことに注意が必要です。
- ◎:自分のお店が持てる、好きな商品を取り扱いできる
- △:稼げるかどうかは自分次第
15.警備員
ビルや商業施設の警備員も、トラブルが起きることを除けば、人との関わりは多くない仕事です。決められたエリアの警備や、巡回や点検などを行います。
資格がなくても働けることや、幅広い年代の人が活躍していること、また24時間勤務のことが多く夜間でも働けることがポイントです。人手不足な場合が多いため、比較的簡単に就職先を探すこともできるでしょう。
しかし、24時間勤務の場合はシフトが長時間のケースもあります。応募する前に拘束時間については必ず確認しておきましょう。
- ◎:夜間でも働ける
- △:拘束時間が長い
人と関わらない仕事には「在宅ワーク」が多い
これまで紹介してきた職業を見るとわかるように、人と関わらない仕事は「在宅ワーク」が多いことがポイントです。
働き方改革や、複業をする人が増えている中、在宅ワークを推奨する企業も増えています。完全にリモートで働く企業はまだ少ないですが、週2日だけ出社して、3日はリモートワークなど出社日を減らせる会社もあるのです。
「フリーランスや、独立するのは勇気がいるけれど、在宅ワークをしたい」という方は、リモートワーク可能な企業への転職もおすすめです。
自分にあった仕事・働き方を見つけて自分らしい生き方を
- 人と関わらない仕事にはメリットとデメリットがある
- 優先度の高い勤務条件を決める
- 在宅・リモートワーク可能な企業も検討する
本記事では、人と関わらない仕事の特徴や、選び方のポイント、そして具体的な職業まで紹介しました。
人と関わらない仕事は、今回紹介したもの以外にもさまざまな仕事があります。継続して続けられる仕事が多いため、自分の適正を見極めながら職探しを進めましょう。
仕事を始める上で大切なことは、一番優先したい条件を決めてから取り組み始めること。
あなたの働きたい条件を今一度検討してみてはいかがでしょうか。
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