1. 猛暑に最適!心身ともに凍りつく映画「ウインド・リバー」で体温急降下!!

猛暑に最適!心身ともに凍りつく映画「ウインド・リバー」で体温急降下!!

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 連日殺人的な猛暑が続く日本列島。こんな時は冷房が効いた映画館にでも逃げ込んで適度な涼を取るに限る。

 そこで、雪深いアメリカのロッキー山脈を舞台にした犯罪サスペンスはどうだろう?

昨夏アメリカでロングランヒット

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 お馴染みの映画批評集積サイト「ロッテントマト」で87%の高評価を獲得し、昨年のカンヌ映画祭"ある視点"部門で監督賞に輝いた「ウインド・リバー」だ。

 全米では約1年前の8月4日、たった4館での限定公開からスタートし、その後口コミで広まって公開4週目で2095館へ拡大され、結果的に6週連続トップテン入りのロングヒットを記録した話題作である。

 監督はアメリカとメキシコ国境で展開する麻薬戦争の壮絶な実態を描いた「ボーダーライン」(2015年)やテキサス州の寂れた田舎町で強盗を続ける兄弟と、彼らを追う年老いたテキサスレンジャーの姿を描いた「最後の追跡」(2016年)で脚本を担当したテイラー・シェリダン。本作は脚本も兼任するシェリダンの監督デビュー作だ。

雪山で少女の惨たらしい死体が発見される

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 アメリカ中西部、ロッキー作脈を望むワイオミング州にネイティブアメリカンの保留地“ウインド・リバー”がある。とある冬の日、雪に埋もれた山岳地帯で1人のネイティブアメリカンの少女が死体で発見される。

 第一発見者の白人ハンター、ランバート(ジェレミー・レナー)は、ネイティブの部族警察署長や新米の女性FBI捜査官、バナー(エリザベス・オルセン)と共に捜査を開始するが、事件には不可解な部分が多かった。現場から5キロ圏内に民家はなく、被害者は薄着で素足のまま、肺が凍って破裂するまで、マイナス30℃の冷気を吸いながら雪原を疾走し、息絶えたことが判明したのだ。

 さらに、検死結果によると、生前、彼女が何者かに暴行されていたことが分かる。

ネイティブアメリカン保留地独特の事情

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 被害者は誰に、どんな状況で暴行され、なぜ、着の身着のままで雪の中を走らなければならなかったのか? 殺人事件として立証することが困難と思われた時、ランバートとバナーは事件の裏にあるネイティブアメリカン保留地独特の複雑な背景を知ることになる。

 そもそもネイティブアメリカン保留地とは、アメリカ人がアメリカ大陸を開拓する上で先住民族との間で交わした取り決めの1つ。土地は州政府の管轄内にあり、先住民たちは自治政府を名乗りつつも、産業は持てず、日々貧困に喘いでいる。中には覚醒剤に依存する者も多いことが「ウインド・リバー」では描かれていて、その荒廃した生活ぶりは目を覆うばかりだ。

 そんな厳しい現実が事件当夜に起きた“些細な出来事”を引き起こし、取り返しがつかない悲劇へと向かうプロセスは、推理劇としての興味を引きつけつつ、アメリカという国家の成り立ちを改めて学ばせてもくれる。


ワイオミング、ユタの冬が凍りつかせる!

 ロケ地には主にワイオミング州周辺と、近隣のユタ州にあるパークシティが選ばれた。パークシティは若手映画監督の登竜門と言われるサンダンス映画祭が毎年開催され、ウィンターリゾートのメッカとして知られる場所。

 しかし、カメラが捉える銀世界は痛いくらい冷え冷えとしていて、観客を心身ともに凍りつかせる。

 アメリカがかつて信じたフロンティア精神の暗部が垣間見られるサスペンス映画は、同時に、今観るには最適なフリーズ効果満点の、意外な夏のオススメ作品である。

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【作品情報】
「ウインド・リバー」
7月27日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー
公式ホームページ:http://wind-river.jp/
配給:KADOKAWA
©2016 WIND RIVER PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

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